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除去解除に影響する因子②

2023.05.02

投稿者
クミタス

除去解除に影響する因子については
除去解除に影響する因子の例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2162 
にて掲載しておりますが、除去対象の食物抗原が複数ある、アナフィラキシーの既往、2~3歳時点で持続するアトピー性皮膚炎合併、アトピー性皮膚炎以外にも気管支喘息、アレルギー性鼻炎のいずれか1つ以上の合併がある場合なども除去解除に影響をもたらす可能性があるとの示唆もなされています。

卵・乳・小麦アレルギーで当院を受診した60名を対象として経過観察を行い,2年以内に除去を解除できた41名と2年以上除去を継続した19名の背景を検討したところ、除去継続群では,複数食物を除去している例や自宅での摂取により症状があった症例が有意に多く、調査終了時にも食物除去の解除が困難であった症例は6名(10%)であった(出典・参照:武山彩 伊藤正樹, 鈴木真嘉, 細矢光亮 公立相馬総合病院小児科 福島県立医科大学小児科 食物アレルギーにおいて食物除去解除が困難となる因子の検討)
上記報告では、本人や家族の食物摂取に対する不安や困難感は除去期間が長くなるおもな要因であると示唆しています。
小児において除去を解除できても、年齢経過とともに児が症状出現を恐れてその食物を摂取することに抵抗を示すようになる場合もありますが、摂取期間があく、摂取間隔が長くなることが症状を誘発する因子になることもあります。不安を払拭するようなプロセス、説明などによっても心理的ハードルを下げられる対応ができるのも良いかもしれません。

前向きな説明によりアレルギー症状の出現を抑えられる?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3545
複数種のナッツの食物経口負荷試験による不要な除去の解除
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3495

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