
クルミのアレルゲンとしては以下が主要アレルゲンとして報告されています。
・2Sアルブミン:Jug r 1
・ビシリン(7Sグロブリン)N末端αヘアピニンペプチドを含む種子貯蔵タンパク質:Jug r 2
・LTP(脂質輸送蛋白質):Jug r 3
・11Sグロブリン:Jug r 4
・PR-10:Jug r 5
・7Sグロブリン種子貯蔵タンパク質、ビシリン様タンパク質:Jug r 6
・プロフィリン:Jug r 7
・非特異的脂質転送タンパク質2型(nsLTP2):Jug r 8
・ホスホリパーゼD α1:Jug r 9
1歳8ヶ月男児。既往歴に鶏卵即時型アレルギー。令和6年11月、母親がトカゲの飼育ゲージの清掃時、クルミの殻でできている床材の入れ替えをした際、そばに居た患児が突然くしゃみ、鼻汁、せき込みヒューヒューし始める。40分後に当院受診。受診時、機嫌良好、呼吸促迫、喘鳴を認めず。
特異的IgEはクルミ:55.6、Jug r 1:30.9、その他ナッツ類も軒並み陽性を示し、床材からはクルミ蛋白11S グロブリン(Jug r 4)を検出した。
母は数年前よりトカゲの飼育にこの床材を使用し続けており、患児は数回の鶏卵エピソードの後、クルミ黒糖バターを塗った食パンを一口食べてすぐに嘔吐、口囲のかゆみを訴え、翌日に当院初診していた。今回のエピソードはゲージに床材を投入した時に周りに拡散した粉末を患児が吸入し発症したものと考えられた。製品にはクルミ殻粉砕物を100%使用と表記はされている(佐守友仁,間敦子,木村彰宏,小島崇嗣 医療法人佐守小児科,医療法人間クリニック,神戸医療生活協同組合いたやどクリニック,小島医院 当院で経験したクルミ殻粉砕物による経気道的発症のアナフィラキシーの1例)
クルミ黒糖バター、食パンを食べた際には軽度の症状であったものの、クルミの殻粉の経気道的摂取でアナフィラキシーを発症したと考えられたケースになります。クルミ殻粉によるアレルギーについては、以下も併せてご覧ください。
塗料等を削り飛ばす用途で使用されるクルミ殻粉の吸引とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2370
スープの王子さま 顆粒 4袋入り アレルギー特定原材料等28品目不使用
65kcal/1包(15g・2皿分)当り
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普通のコーンポタージュよ…