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非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)による反応のケースから

2026.02.15

投稿者
クミタス

薬剤による反応においては、薬剤アレルギー、非アレルギー性反応、薬剤不耐症、特異体質反応などが挙げられます。薬剤不耐症では、常用量など少量の薬剤を摂取したにもかかわらず、薬理作用が増強し過大に症状が出現し、NSAIDs過敏喘息などが挙げられます。
今回はロキソプロフェンおよびアスピリンで症状が誘発され、皮膚型 NSAIDs 不耐症と診断されたケースについて掲載します。
 
53歳女性。慢性蕁麻疹、喘息、慢性副鼻腔炎の既往はない。2年前に頭痛のためロキソプロフェンを内服10分後に眼瞼浮腫、動悸、冷や汗、 意識混濁が出現し救急搬送された。眼瞼浮腫は数日間持続し、その後精査のため当科を紹介受診した。アセトアミノフェン、セレコキシブ、ロキソプロフェンのプリックテストおよびヒスタミン遊離試験は陰性であり、セレコキシブ 100mgの内服負荷試験も陰性であった。病歴および皮膚テストの結果から NSAIDs 不耐症を疑い、アスピリン内服負荷試験を行った。
アスピリン 300mg を内服20分後に眼瞼浮腫、全身の小型の浮腫性紅斑、喉の腫れ, 嗄声が出現した。抗アレルギー薬およびステロイドの全身投与では改善せず、アドレナリン筋注を2回行い喉の腫れは消失したが、皮疹は数日持続した症状誘発時の血漿ヒスタミン値は4.15ng/mlと軽度上昇を認めるのみであった。ロキソプロフェンおよびアスピリンで症状が誘発され、皮膚型 NSAIDs 不耐症と診断された(出典・参照:佐々木亘 松尾佳美 松苗響香 石井香 平郡隆明 田中暁生 広島大学大学院医科学研究科皮膚科学 平郡皮ふ科・アレルギー科 アナフィラキシー様症状を伴った皮膚型 NSAIDs 不耐症の1例)
 
上記報告では、非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)摂取後のアナフィラキシー様症状は、I型アレルギーとNSAIDs 不耐症の鑑別が困難な場合があり、皮疹の遷延例や、皮膚テストやヒスタミン遊離試験の陰性症例は内服テストの実施が重要との示唆も見られています。非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)使用下で固定薬疹を生じる場合がありますが、他の報告なども掲載したいと思います。
 
薬剤によるアレルギー、薬疹とは?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1510
薬剤によるアレルギー② 添加物への過敏反応、アレルギー反応
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1642

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