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2016.09.05
注射や点滴を受ける際、不安や緊張が1つの原因となり、注射や点滴の前後から不快感、顔面蒼白,意識低下、低血圧になり横になって休むうちに軽快する血管迷走神経反射、手がしびれ、過換気となり呼吸困難が起こる過換気症候群などが起こる場合がありますが、薬剤への過敏反応、アレルギー反応を示すことがあります。
薬効成分による反応においては、以下等において薬疹の可能性が示唆されています。
薬剤によるアレルギー、薬疹とは?①
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1510
薬効成分へのアレルギー反応以外に、薬剤に含まれる添加物に過敏反応やアレルギー反応を示す可能性があり、以下等において示唆されています。
アレルギー症状、過敏反応を誘引し得る物質
・主に防腐剤(防腐目的)として使用されるパラベン(パラオキシ安息香酸~)、クロロブタノールなど
・主に酸化防止剤(酸化防止目的)として使用されるピロ亜硫酸ナトリウムなどの亜硫酸塩など
パラオキシ安息香酸、亜硫酸塩は化粧品にも使用されることがありますが、食品添加物としての使用があり、亜硫酸塩の含有食品においてはEUなどでアレルゲン表示義務対象となる物質でもあります。
パラオキシ安息香酸は、一部のアイス・氷菓、醤油、焼き肉のたれ、濃縮飲料などに、亜硫酸塩はワイン、ワインビネガー、ドライフルーツ、マスタード(ペースト)、またピクルス、和食おかずの中で使用されているものもあり、食品の摂取から、または皮膚から感作している可能性があります。
そして局所麻酔薬にも含有されているものがあります。
■局所麻酔薬内の添加物への反応
パラベン(パラオキシ安息香酸~)、亜硫酸塩を含有する局所麻酔薬があり、ピロ亜硫酸ナトリウム(亜硫酸塩)へのアナフィラキシーと見られた報告例などもあります。
■薬効成分への反応
薬効成分への過敏反応、アレルギー反応、または過剰投与による反応、蓄積作用などが考えられます。
またほかに以下等の要因可能性があります。
■アドレナリンによる作用
局所麻酔薬にはアドレナリン酒石酸水素塩、アドレナリンが含まれるものがあります。アドレナリンなどの血管収縮作用により薬効を持続させるはたらきがありますが、心臓がドキドキし動悸を自覚することがあります。
■既に摂取している薬剤との相互作用
また、局所麻酔薬の投与前に摂取している薬剤がある場合、相互作用により血圧上昇、脈が遅くなる、血圧低下を引き起こす場合があります。局所麻酔薬にアドレナリンが含むかも影響要因になりますが、三環系抗うつ薬、MAO阻害薬、非選択制β遮断薬、抗精神病薬、α遮断薬、分娩促進薬、クラスⅢ抗不整脈薬などを摂取していた場合は、事前に相談されるのが良いでしょう。
■血管迷走神経反射
注射や点滴時などにおいて、不安や緊張から不快感、顔面蒼白,意識低下、低血圧から横になって休むうちに軽快
■過換気症候群
注射や点滴時などにおいて、不安や緊張から手がしびれ、過換気となり呼吸困難が起こる
要因によっては、繰り返し出現するわけではないこともありますが、アレルギー反応である場合、該当の添加物を使用していない薬剤を選択肢にできることで、アレルギー症状出現リスクを低減できる可能性がありますので相談されるのが良いかと思います。
例:歯科治療時に使用される局所麻酔薬と含有物(2016年9月4日確認時点)
・スキャンドネストカートリッジ:アドレナリン含有せず。パラベン、亜硫酸塩など防腐・酸化防止剤の添加なし。
ただし、麻酔作用の持続時間が短くなる可能性があります。
・歯科用シタネスト(オクタプレシンカートリッジ):アドレナリン含有ではないが、血管収縮作用のあるフェリプレシン含有。パラベン含有。亜硫酸塩の使用はないが、同目的のクロロブタノールを含有。
クロロブタノールは目薬にも使用され、眼の炎症を誘引する可能性についての示唆があります。
・歯科用キシロカインカートリッジ:アドレナリン含有。パラベン含有ではないが、亜硫酸塩含有。
歯科用でないキシロカインでは添加物が異なります。
・オーラ注歯科用カートリッジ:アドレナリン含有。パラベン含有ではないが、ピロ亜硫酸ナトリウム(亜硫酸塩)含有
出展・参考:歯科用キシロカイン(R)中に含まれるピロ亜硫酸ナトリウムによるアナフィラキシーショックの1例
小児歯科治療における歯科用局所麻酔剤 スキャンドネストⓇの臨床的評価 ほか
卵・小麦・乳を使用していないおもいやりおでん
125kcal/1袋(380g)あたり
16628
ふーみん
温めてから食べたので、か…