Author クミタスさん
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読み物
2025.10.12
プロテイン製品にはタンパク質が多く含まれていることからも、アレルギー症状出現リスクがあり、今までにもプロテイン製品とアレルギーについて掲載しておりますが、
プロテイン製品とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4486
牛乳を摂取しても症状出現しないが、ミルクプロテイン飲料摂取で症状出現する方のケースを掲載します。
36歳女性。ミルクプロテイン飲料摂取直後よりアナフィラキシー症状が出現した。ただし通常の牛乳は症状発現後も摂取可能であった。ミルク、α-ラクトアルブミン、β-ラクトグロブリン、カゼインの特異的IgEはすべて陰性だったが,ミルクプロテイン飲料現物、鳥居薬品製の牛乳アレルゲンエキス、製造メーカーから提供された脱脂濃縮乳、乳蛋白質によるプリックテストがすべて(3+)陽性であったため、ミルクプロテイン飲料中の乳蛋白質によるアレルギーと診断された。
ミルクプロテイン飲料中には牛乳の約3倍量の乳蛋白質が含まれていたため、牛乳の摂取は可能で、ある程度の弱い感作が生じている牛乳アレルギー患者でも、ミルクプロテイン飲料によりアレルギー症状を生じる危険性があることが示唆された(出典・参照:原田晋, 原田朋佳, 長井保憲, 佐藤美希, 下條尚志, 佐藤奈由, 中村政志 はらだ皮膚科クリニック,神戸大学皮膚科学教室 兵庫県立尼崎総合医療センター救急総合診療科 ホーユー株式会社総合研究所 牛乳の摂取は日常的に可能であった,ミルクプロテイン飲料中の乳蛋白質によるアナフィラキシーショックの1例)。
上記のケースでは牛乳の約3倍量の乳蛋白質を含有していたミルクプロテイン飲料摂取によりアレルギー症状が出現したと考えられたケースになります。タンパク質の含有程度、特にタンパク質が強化されている製品に関しては、ご留意いただくとともに、他のプロテイン製品などに関しましては以下もご覧ください。
ソイプロテインによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4320
プロテイン製品によるアレルギー、アナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2867
エスビー アレルゲンフリー(27品目不使用)カレーフレークN 1kgD
512kcal/100g
12737
Mayu Ishikawa
溶けやすいフレークですよ…