1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

れんこんによるアナフィラキシー

2025.12.04

投稿者
クミタス

れんこんによるアレルギーについては
れんこんによる反応
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4113
にも掲載しておりますが、加熱れんこんにアレルギー症状、アナフィラキシーを呈している例を追加し掲載します。
 
症例1:7歳男児。加熱れんこんの薄切り3枚摂取後、悪寒、末梢冷感、自制困難な腹痛を認め、アドレナリン筋注を要した。皮膚プリックテスト(SPT)の平均膨疹径は、生れんこん6.5mm、加熱れんこん0mmであった。後日、加熱れんこんの経口負荷試験を行い計8gで腹痛・下痢を呈し陽性と診断された。
症例2:26歳女性。れんこん半かけらの摂取後に呼吸困難と嘔吐を呈した。皮膚プリックテスト(SPT)は生れんこん9.5mm、加熱れんこん0mmであった。Western Blotting では、約15、25、40kDaにIgE抗体の結合を認めた。
症例3:67歳女性。煮たれんこんを摂取後にアナフィラキシーショックを呈した。皮膚プリックテスト(SPT)は生れんこん5.5mm、加熱れんこん0mmであった(出典・参照:深澤陽平,高岡有理,梅田有観,上野瑠美,山口智裕,釣永雄希,吉田之範,佐藤奈由,慕書縁,中村政志,二村恭子,矢上晶子,亀田誠  大阪はびきの医療センター,藤田医科大学医学部先端アレルギー免疫共同研究講座,ホーユー株式会社総合研究所,藤田医科大学医学部総合アレルギー科 れんこんアレルギーの3例)。
 
上記報告では、診断においては加熱ではなく生のれんこんを用いた皮膚プリックテスト(SPT)が有用である可能性を示唆しています。
今後、アレルゲンの特徴などについても掲載したいと思います。

    {genreName}

      {topics}