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うどんによる食物経口負荷試験の施行とその後の経過

2021.11.26

投稿者
クミタス

小麦アレルギーにおける食物経口負荷試験において、うどんは代表的な負荷食品でありますが、うどんによる食物経口負荷試験を施行した際の状況とその後の経過について、以下などの報告があります。

うどんの段階的な食物経口負荷試験の陽性率、アドレナリン筋肉注射の使用率は低い面が伺える示唆~
2012年9月~2018年4月に小麦(うどん1g、うどん10g、うどん50g、うどん100g)の食物経口負荷試験を受けた症例を対象に、食物経口負荷試験の結果と参加者背景、検査値を後方視的に調査したところ、解析した521件のうち、
食物経口負荷試験陽性率はうどん1gで16%、うどん10gで34%、うどん50gで21%、うどん100gで18%、アドレナリン筋肉注射の使用率は、うどん1gで0.5%、うどん10gで1.5%、うどん50gで0%、うどん100gで0%であった。

うどん15g以下で即時症状のあった児を対象に、2gを総負荷量の食物経口負荷試験をおこなった場合、陰性者の約半数が1年内にうどん15g程度を摂食可能~
即時症状の既往があり、小麦を完全除去中の未就学児90人に少量の食物経口負荷試験を行ない、3年間の経過を診療録から後方的に検討。男児1.5:女児1、年齢中央値3.1歳(2.0-4.7)、小麦特異的IgE 22.0 UA/ml、ω5グリアジン特異的IgE 1.83 UA/ml。アナフィラキシーの既往を37%に認め、50%でアトピー性皮膚炎、21%で気管支喘息を合併していた。食物経口負荷試験陰性が51名(57%)、陽性が39名(43%)、陽性者のうち24名(61%)が食物経口負荷試験でアナフィラキシーを認めた。うどん15gの摂取が可能となったのは陰性者では60%(1年後)、82%(2年後)、85%(3年後)、陽性者では3%(1年後)、88%(2年後)、11%(3年後)、3年後の耐性獲得率は、陰性者64%に対して陽性者8%であった。

うどんの段階的な食物経口負荷試験の実施においては、陽性率は低い傾向も伺えますが、今後も他食物、アレルゲンでの実施後の経過についてアップデートしていきたいと思います。

出典・参照:少量の食物経口負荷試験を施行した即時型小麦アレルギーの3年経過 日本小児アレルギー学会誌, 2017, 31 巻, 4 号, p. 553-617,
二瓶 真人, 佐藤 大記, 堀野 智史, 三浦 克志, うどんの段階的な食物経口負荷試験に関する安全性の検討, 日本小児アレルギー学会誌, 2019, 33 巻, 1 号, p. 129-138

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