呼吸機能低下においては、生活環境に原因がある場合もあります。小児の呼吸機能低下の原因としては、何が挙げられるでしょうか?
栃木県の小学3年生、960名にスパイロメトリーを施行し健常児875名、測定不能児9名、呼吸機能低下児76名であった。当院を受診した65/76名の呼吸機能低下の原因を問診、診察、呼吸機能検査、血液検査等で診断した。さらにISAAC問診表(世界共通の簡便な問診票(International studyof asthma and allergies in childhood)を参考に作成したアンケートの結果と照らし合わせ原因を検索した結果、65名の内訳は、喘息26名、アレルギー性鼻炎17名、慢性肺疾患1名、診断不明18名、正常3 名であった。アンケートは健常群645/875名、呼吸機能低下群52/76 名、診断不明群12/18名が回答し各々の群で比較したところ、1歳未満での呼吸器ウイルス感染既往と同居家族の喫煙が健常群と比較して呼吸機能低下群において有意に多かった。
また正常群と診断不明群、診断群と診断不明群の出生時体重を比較したところ、診断不明群において有意に出生時体重が低かった(出典・参照:吉原伸弥,寺師義英,中山幸量,宮本 学,加藤正也,中山元子,高柳文貴,安藤裕輔,白石秀明,吉原重美 獨協医科大学医学部小児科学 小学3年生の呼吸機能低下児の原因に関する検討)。
上記報告では、小学3年生の呼吸機能低下児の原因は、喘息、アレルギー性鼻炎の2型炎症(抗原、ウイルス、大気汚染物質などの刺激により、主に2型ヘルパーT細胞や2型自然リンパ球が産生するIL-4, IL-5, IL-13などのタイプ2サイトカインが好酸球などの炎症細胞や気道構築細胞に作用し、気道・肺に惹起される炎症)群に次いで診断不明群が多く、この診断不明群は出生体重が低く、2型炎症群より早期から呼吸機能低下を起こしていた可能性があることを示唆しています。2型炎症、ウイルス呼吸器感染や周囲環境での受動喫煙による呼吸機能低下の予防や、低出生体重児に対する乳幼児期からの早期介入ができることが望ましいでしょう。
喘息における抗原感作
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3657
喘息発作と混同されることのあるvocal cord dysfunction(VCD)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3683
運動誘発性喉頭閉塞症
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4190
創味シャンタン 粉末タイプ 100g
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Mayu Ishikawa
うみにんさん ありがとう…