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果物アレルギーの方における傾向例

2025.06.03

投稿者
クミタス

果物を摂食して口腔に症状出現する方は小児〜成人までいらっしゃいますが、
医療機関を受診した果物アレルギーの方はどのような傾向があるのでしょうか?
 
「2020年即時型食物アレルギー全国モニタリング調査」で集積した症例のうち,原因食物が果物の症例を抽出し、解析した.結果、6080例中、果物類は213例で、解析対象の年齢中央値は6歳(範囲0-92歳) 、最多品目はキウイ 87例 (41%)、 バナナ 29例 (14%)、リンゴ 20例 (9.4%) 、モモ18例(8.5%)と続いた。年代別では0歳ではバナナ、1-17歳ではキウイ、18歳以上ではリンゴとモモが最多であった。また初発例は177例 (83%)、誤食例は36例 (17%) 、症状は
皮膚症状 140例 (66%) が最多であり、口腔咽頭掻痒感のみは 18例(8.4%) であった。ショック症状は14例(6.6%) に見られ、最多品目はキウイの7例であった。 ショック症例のうちアドレナリン投与例は10例で入院を要した症例は10例であった(出典・参照:徐アレキサンダー 糸永字慧 柳田紀之 杉崎千鶴子 佐藤さくら 海老澤元宏  本邦における医療機関を受診した果物アレルギーの臨床像  国立病院機構相模原病院臨床研究センター・小児科)。
医療機関への受診を要する果物アレルギーでは、口腔咽頭掻痒感のみの症例は少なく、加療を要する重症例が一定数存在することが示唆されています。

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