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目薬使用下での反応②

2022.12.25

投稿者
クミタス

まぶたの皮膚は薄く、バリア機能が弱い面もありますが、眼薬(点眼薬)使用下で、眼の周囲の腫れ、赤くなる、かゆくなる、痛みを感じるなど、皮膚症状を生じることがあります。
眼薬使用下での眼の周りの皮膚炎
点眼薬による眼周囲の接触皮膚炎においては、使用開始から時間を経て、感作成立まで1年以上かかり、症状出現するようになる場合もあります。
 
全ての点眼液で症状出現可能性はありますが、以下等においては接触皮膚炎を起こすと今までに報告されています。
・緑内障治療点眼薬
原因物質:フェニレフリン塩酸塩、ピバレフリン塩酸塩、硫酸アトロピン、リパスジル
・抗アレルギー点眼薬
原因物質:ケトチフェンフマル酸塩、クロモグリク酸ナトリウム、アンレキサノクス
・抗菌薬含有点眼薬
原因物質:トプラマイシン、ジベカシン硫酸塩、シソマイシン硫酸塩
・β-ブロッカー点眼薬
原因物質:チモロールマレイン酸塩、ニプラジロール、塩酸ベフノロール
 
症状出現回避策としては、普段から目を頻繁に強く擦ったり、アイメイク・メイク落としの際に皮膚への負担をなるべく低くする、長時間皮膚に付着した状態にしないなども考えられますが、まぶたの腫脹・発赤、結膜の腫脹・充血、そう痒感等があらわれた場合には使用を中止することが製品添付文書に記載されています。主成分以外にも添加物成分も原因となり得、複数成分が含有されている製品も多いところですが、症状出現するようになった場合は、受診し相談できるのが望ましいでしょう。
 
目薬によるアレルギー①

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