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スギ舌下免疫療法治療後の状況

2026.06.03

投稿者
クミタス

スギ舌下免疫療法(SLIT:Sublingual Immunotherapy)は、スギ花粉症の原因となるスギ花粉アレルゲンを舌下から毎日少量ずつ摂取し、アレルギー反応そのものを弱める目的の治療法になります。スギ舌下免疫療法治療後の効果が維持されるのか、検討した報告について掲載します。
 
2018-20年にシダキュアで開始し、3年(シーズン)以上治療した例を対象に、①終了時と比較した印象、②治療前・治療直後・2025年花粉期の3時点で全般症状VAS(最良0-最悪100mm)、③使用薬剤について2025年(平年の5倍飛散)に郵送法で調査した。370例中200例(54.1%)から回答を得た。年齢15[11-42]歳、男女比97/103、終了後経過1-4年順に67/61/27/38例、治療期間3-5年順に27/54/119例であった。
終了時状態を維持した割合は1-4年経過順に61/59/52/34%であった(p<0.05,4年vs 1又は2年)。全例のVAS変化は3時点順に90→10→20(中央値)で、終了後から2025年の悪化値は小さいが有意であった。2025年VASにおいて4年経過が1及び2年経過より有意に悪く、治療期間3年が4または5年より有意に悪かった(p<0.05)。同治療期間で現治療中例と比較すると4または5年治療では差がなく、3年治療例が有意に悪かった。併用薬物スコアは中央値0.3と小さく、現SLIT中例と差がなかった(出典・参照:湯田厚司, 小川由起子, 神前英明, 松本晃治, 清水猛史, 岡野光博 スギ花粉舌下免疫療法終了後の効果維持の検討)。
 
上記研究は、シダキュアを3年以上続けた後、どれくらい効果が維持されるのかを検討しており、終了後の経過で良好例が多いが、経年で悪化例もあり、経過4年では明確に効果が落ちる、治療期間3年は不十分で、4〜5年が望ましいと示唆しています。また他の報告も掲載したいと思います。

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