Author クミタスさん
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2026.07.05
緑膿菌性耳介軟骨膜炎(Pseudomonas aeruginosa perichondritis)とは、耳介軟骨の周囲にある軟骨膜が緑膿菌に感染し、強い腫れ・痛み・膿瘍形成・軟骨壊死を起こす重篤な感染症です。
緑膿菌は強力な酵素(エラスターゼ・プロテアーゼ)を産生し、軟骨を直接融解・壊死させ、耳介軟骨は血管がなく、耳介上部(耳輪・舟状窩)は皮膚が薄いため、感染が起こると壊死しやすい面があります。
緑膿菌性耳介軟骨膜炎は耳介軟骨ピアス後に発生しやすく、治療が遅れると耳の変形を残すことがあります。
市販のピアッサーや安全ピン、自宅での施術などで滅菌が不十分の状態で、皮膚や軟骨膜に細菌を直接押し込むことは、感染リスクを高めます。
緑膿菌は湿った環境に常在する細菌であり、洗面所や風呂場などの水回り、汚れた手、汚染された消毒液やアフターケア用品、衛生管理の不十分なピアススタジオなどが感染源となり得ます。実際に、ピアス後のケア用品が緑膿菌に汚染されていたことで集団感染が発生した例も報告されています。
さらに、不適切なアフターケアも発症の重要な要因となります。ピアス部位を頻繁に手で触る、不衛生な消毒を行う、ピアスを外さず放置するなどの行為は感染を助長し、また、痛みを我慢して受診が遅れる傾向が強い若年者では、症状が進行しやすく重症化の一因となります。
耳介軟骨ピアスを希望する場合は、医療機関での施術を選択することが重要であり、また、ピアス後に痛み・腫れ・発赤が出現した場合は、24〜48時間以内に医療機関を受診することが耳介変形を防ぐことが望ましいところです。
出典・参照:大城由利恵,石山智子 小児のピアス穿孔による耳介軟骨膜炎の2例
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