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アレルギー性結膜疾患において

2026.08.12

投稿者
クミタス

年々有病率が上昇しているアレルギー性結膜疾患において、小児期の状況、涙液中総IgEの陽性率とアレルギー疾患との関係についての報告から掲載します。
 
対象は高知ユニットセンターでのエコチル調査の詳細調査 (6歳、8歳、10歳時)に参加し、追加調査の同意を得た6歲114名、8歳226名、10歳 215名の児童。涙液中総IgE をアレルウォッチ涙液 IgE® を用いて陽性率を調査した。
アレルギー性結膜疾患、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息の既往は調査当日に問診を実施した。結果、涙液中総IgEの陽性率は6歳36.8%、8歳39.4%、10歳63.3%であった。アレルギー疾患の既往(6歳、8歳、10歳) は アレルギー性結膜疾患 (9.6%, 25.7%, 32.1%)、アトピー性皮膚炎 (11.4%, 13.2%, 16.7%)、アレルギー性鼻炎 (25.4%、35.4%、46.0%)、喘息 (9.6%、10.2%、6.6%) であった(出典・参照:角環 前田優也 南まりな 福田憲 栄徳勝光 菅沼成文 山城健児 高知大学眼科 高知大学次世代医療創造センター 高知大学環境医学 6歳 8歳 10歳の涙液中総 IgE 陽性率とアレルギー疾患との関係 (エコチル調査追加調査より))。
 
涙液中総IgE陽性率は6歳、8歳、10歳と年齢とともに上昇し、特に10歳で高い陽性率を示しており、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー性結膜疾患の既往率も年齢とともに増加しています。、涙液IgEの上昇がアレルギー性鼻炎・結膜炎だけでなく、アトピー性皮膚炎やアレルギー性結膜炎の既往とも関連している点は、涙液IgEが局所反応だけでなく全身のアレルギー負荷をある程度反映している可能性を示唆しているとも言えます。一方、喘息の既往率には同様の傾向は認められず、涙液IgEが気道アレルギーよりも眼・鼻粘膜の局所反応を反映する指標であることを示しており、疾患ごとに解釈を分ける必要があります。
また、涙液中 IgE陽性後、アレルギー性結膜疾患と診断されるまでには一定の時間差があること、アレルギー性鼻炎はアレルギー性結膜疾患に先行することも示唆しています。また他の報告も掲載したいと思います。

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