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食物経口負荷試験中の摂取拒否

2022.11.11

投稿者
クミタス

食物経口負荷試験中に、児が負荷食品の摂取を拒否し検査中止となることがありますが、主な理由として以下結果も示されています。

2019年1月〜2021年12月の間に食物経口負荷試験を施行した398例のうち陰性305例、陽性52例、判定保留9例、摂取拒否32例で、摂取拒否32例の内訳として0〜3歳が17例、4〜6歳が10例、7〜9歳が4例、10歳以上が1例。
摂取拒否の理由として0〜3歳は不機嫌が10例、検査中の入眠5例であったが、4歳以上は口腔内違和感が多く、接種拒否例ではアレルギー検査でクラス判定が高い例が多かった(出典・参照:斎藤真里 増田卓哉 菊池豊 食物経口負荷試験が摂取拒否で中止となる要因)。

比較的軽微な症状を認めたことによる不安が1つの理由になっている面が伺え、不安や心配による摂取拒否や中断により摂取量増量に至らないこともありますが、不安や心配が症状をさらに増悪する可能性も考えられます。
以前の誘発症状を思い出したり、においや味に抵抗感がある、除去をする生活に慣れているなど、摂取を拒否する理由は挙げられますが、無理なくQOL向上に向けた目標設定、見通しの共有、意図しない混入による症状出現リスク低減につながる可能性があるなど可能な範囲で本人に理解を促せるようにできるのが望ましいでしょう。
アナフィラキシーの兆候・初期症状、増悪因子
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3516
前向きな説明によりアレルギー症状の出現を抑えられる?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3545

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