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香水による皮膚炎

2021.08.09

投稿者
クミタス

香水が付着した皮膚部位に発赤、膨疹、小水疱、水疱が出現したり、色素沈着が見られたりすることがあります。
化粧品による皮膚炎においては香料など含有する成分による刺激反応で、灼熱感、ヒリヒリ感、痒みなどが生じることも多いところもあります。一方、化学物質が紫外線を吸収することで皮膚感作性を有する物質に変化し、光アレルギー性接触皮膚炎を発症することがあり、また化学物質が紫外線を吸収することで活性酸素が発生し、組織や細胞に障害をもたらす光毒性接触皮膚炎を発症することがありますが、香水の使用が機となる場合があります。
また接触皮膚炎の炎症症状がなくても色素沈着が起こる場合があります。

アレルゲンとなる可能性のある香料としては、今までに以下などが挙げられています(一例)。
Amyl cinnamal、Amylcinnamyl alcohol、Benzyl alcohol、Benzyl salicylate、Cinnamyl alcohol(ケイ皮アルコール)、Cinnamal、Citral、Coumarin、Eugenol(オイゲノール)、Geraniol(ゲラニオール)、Hydroxycitronellal(ヒドロキシシトロネラール)、Hydroxymethylpentyl-cyclohexenecarboxaldehyde、Isoeugenol(イソオイゲノール)、Oak moss、Tree moss

香水を塗布した部位、接触した部位などに繰り返し症状が出現する場合は、使用中断のうえ、症状が続く場合や増悪している場合は、受診できるのが望ましいでしょう。


出典・参照:
U.S.FOOD & DRUG ADMINISTRATION – Allergens in Cosmetics
European Commission – Allergens in Fragrances
接触皮膚炎診療ガイドライン 2020

香料による頭痛、気道過敏性の亢進
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3841
マスカラ、アイライナー使用により痒くなる場合
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3405

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