1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

肉芽腫性皮膚疾患と接触皮膚炎

2026.06.29

投稿者
クミタス

Lupus miliaris disseminatus faciei(LMDF:顔面播種状粟粒性狼瘡)は、顔の中心部に左右対称の小さな赤〜黄褐色の丘疹が多数出現する、まれな肉芽腫性皮膚疾患で、1〜2年で自然治癒することもありますが、瘢痕(小さな凹み)が残ることがあります。
 
9歳男児。初診の1か月前より顔面を中心に痒みを伴う紅斑および丘疹が出現した。接触皮膚炎の可能性を疑い、デゴシチニブ軟膏の外用を行ったが効果なく,皮疹は頚部まで拡大した。ヒドロコルチゾン酪酸エステル軟膏,ジファミラスト軟膏の外用でも効果がなかったため,皮膚生検を行った。皮膚病理所見は肉芽腫反応を伴う炎症細胞浸潤が著明であり,Lupus miliaris disseminatus faciei(LMDF)と診断した。治療は,ミノサイクリン塩酸塩の内服およびデゴシチニブ軟膏の外用を行ったところ,3 カ月間で寛解した。小児の LMDF は稀であるが,難治性の肉芽腫性疾患を疑った場合には考慮すべき疾患である(出典・参照:井上雄二, 荒木良子 小児に発症した LMDF の 1 例)。
 
顔面播種状粟粒性狼瘡は青年〜成人での発症が多いとみられていますが、10歳未満の小児でも発症することがあります。肉芽腫性皮膚疾患においては既存の湿疹治療薬(ステロイド、JAK阻害薬、PDE4阻害薬)は基本的に効かないとの示唆がありますが、その場合は顔面播種状粟粒性狼瘡サルコイドーシス、肉芽腫性酒さも候補になり得るところでもあります。

    {genreName}

      {topics}