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扇風機の羽根による中指中節部裂創

2026.07.24

投稿者
クミタス

現代の扇風機はプラスチック製の羽根が普及し、ガードの幅も細かくなったため安全性が増しているものの、小児が指を負傷する事故がなくなったわけではなく、回転中の扇風機の羽根に指を触れて受傷する事例は見られています。
 
午後7時頃、扇風機の首を上方に向けた状態で発生する風でおもちゃの風車を回して1人で遊んでいた。本児が母の後ろで突然啼泣したため振り返ったところ,本児の左中指に出血を認めた。圧迫止血を試みたが止血しないため、電話相談を行った後に医療機関を受診した。扇風機のファンの部分に血液が付着し、ファンが回り続けていたことから、本児の指が扇風機の羽根と接触してしまったことで受傷したものと思われた。来院時、本児の全身状態は良好であった。左中指中節部に縦走する創部離開を伴う創傷を認め、持続する出血を認めた。皮下組織に達する裂創であったため、救急外来で掌側指神経ブロックを行い、洗浄した後、5-0ナイロン糸4針で閉創を行った。血流障害や神経障害は認めなかった。自宅で行う処置方法、再診の目安を説明した上で帰宅の方針とした。受傷の1週間後に予定再診し、創部の状態は良好であった。抜糸を行い、終診とした(出典・参照:Injury Alert(傷害速報)No. 123 扇風機の羽根による中指中節部裂創)。

扇風機カバーを活用下でも事故をおこした、ガードに触れると羽根の回転が停止すると明記している扇風機が止まらず事故が起きた、との報告も見られており、稼働している扇風機に近づかせない、柵による隔離、チャイルドロック機構で子どもに稼働させないといった予防策の併用が,より確実に傷害予防を達成する手段として挙げられています。ご留意いただければと思います。

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