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気管支喘息と遷延性細菌性気管支炎

2026.08.27

投稿者
クミタス

湿性咳嗽が持続し、5年間、気管支喘息として吸入ステロイド薬で治療をしていたものの改善しなかった児において、実際は遷延性細菌性気管支炎であり、マクロライド系抗菌薬のクラリスロマイシンで治療をおこなったところ、速やかに症状が改善したケースについて掲載します。
 
症例は9歳女児。4歳時から湿性咳嗽が持続し、5年間にわたり気管支喘息として吸入ステロイド薬等の加療を受けたが改善しなかった。当院初診時、聴診でsquawksとrhonchiを認め、胸部CTでは下肺野優位に小葉中心性陰影と気管支壁肥厚を認めた。呼気一酸化窒素低値、気道可逆性陰性、喀痰好中球98%であり、気管支喘息は否定的であった。びまん性汎細気管支炎類似の病態を疑い少量クラリスロマイシン療法を開始したところ、速やかに症状と画像所見が消失した。長期経過から最終的に遷延性細菌性気管支炎と診断され、休薬後2年6か月間、再燃を認めていない。後方視的に遷延性細菌性気管支炎と診断された本症例では、マクロライドの抗炎症・過分泌抑制作用が好中球性炎症を主体とする病態に奏効したと考えられた(出典・参照:磯崎淳, 小張真吾, 梶田由衣 長期に気管支喘息として治療されていた少量マクロライド療法が著効した遷延性細菌性気管支炎の1例)。
上記では、長期間喘息として治療されながら改善しなかった湿性咳嗽が、実際には好中球性炎症を主体とする遷延性細菌性気管支炎であり、呼気NO低値、可逆性陰性、好中球優位という所見は喘息と異なり、ICS無効・マクロライド有効という治療反応性の差が病態の違いを示しています。湿性咳嗽が持続する児では、遷延性細菌性気管支炎を早期に鑑別へ含め、適切な抗炎症療法を行うことが慢性化防止に重要と示唆しています。また他の報告も掲載したいと思います。

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