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ポビドン(PVP)とアレルギー

2026.06.20

投稿者
クミタス

イソジン®(うがい薬・消毒薬)の有効成分であるポビドンヨードはヨウ素とポビドン(ポリビニルピロリドン(PVP))より構成されています。10%ポピドンヨード液は、皮膚・粘膜の創傷部位の消毒、熱傷皮膚面の消毒、感染皮膚面の消毒に使用されますが、場合により色素沈着、水泡形成、びらんなど皮膚障害が生じることがあります。
消毒液使用下での留意・注意
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4034
 
19歳女性。歯科にて抜歯後ショック症状があった。抜歯時に消毒に用いたイソジンのスクラッチテストが陽性であり、ポリビニルピロリドン(PVP)のスクラッチテストも100倍希釈まで陽性であった。数名の健常人では陰性であり、PVPによるⅠ型アレルギーと診断した(出典・参照:鄭柄貴, 松尾正文, 芦田雅士, 大橋明子, 市橋正光 神戸大学医学部皮膚科学教室 イソジン®液中のポリビニルピロリドンによるⅠ型アレルギーの1例)。
 
上記はヨウ素ではなくPVP(ポリビニルピロリドン)に対するⅠ型アレルギーが起きたと考えられたケースになります。
ポビドン(ポリビニルピロリドン(PVP))はイソジン®(うがい薬・消毒薬)のヨウ素を安定化させる役割で使用され、イソジン®以外にも医薬品の結合剤や化粧水・美容液の増粘剤、マスカラ・アイライナーの皮膜形成、ファンデーションの密着性向上目的、またビール・ワインの清澄化剤、食品添加物(安定剤。E1201として登録)などでも使用されています。ポビドンは分子量が大きく、皮膚から吸収されにくい物質ではあるものの、炎症や傷のある皮膚や粘膜からは感作が成立する可能性が高くなります。
歯科治療とアレルギー発症については、以下にも掲載しております。併せてご覧ください。
歯科治療によりアレルギー発症が判明した例~ゼラチンアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3712 
歯科材料による皮疹、固定疹
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3759 
レジンによる反応~歯科
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4186 
歯科治療後の症状〜アクリル酸エステル含有歯科製品
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4618 
歯科金属と異汗性湿疹
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3517 

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