メカジキ(Xiphias gladius) はバショウカジキ目(Istiophoriformes)メカジキ科(Xiphiidae)に分類される魚で、マグロ類(クロマグロ・キハダなど)はスズキ目(Perciformes)サバ科(Scombridae)に分類される魚になります。
今回はメカジキが原因と考えられた食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)のケースについて掲載します。
4歳時に保育園でメカジキの生姜焼きを摂取し、2時間後に4回嘔吐した。 その後は嘔気なく、経口摂取できたため医療機関を受診しなかった。 2週間後に再度メカジキの生姜焼きを摂取し、2時間後に4回の嘔吐、顏色不良、活気低下を認めたが医療機関を受診しなかった。 その後もサケ、マグロ、サバ、タラ、アジ、イワシ、カレイなどの魚は摂取していたが症状を認めなかった。保護者の判断でメカジキの摂取を控えていたが、近医で相談したところ食物アレルギーを疑われ、6歳時に精査目的に当院を紹介受診した。
既往歴:ほかの食物アレルギーの既往なし。
家族歴:特記事項なし。
来院後検査結果:血液検査:各種魚類の特異的IgE抗体価はすべて陰性だった。生メカジキを使用したリンパ球刺激試験は陽性だった。 皮膚プリックテストは生メカジキ、加熱メカジキとも陰性だった。
経過:メカジキによる食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)が疑われ、入院による食物経口負荷試験を施行した。 加熱メカジキ40gを単回摂取した3時間40分後に嘔気が出現し、4時間10分後に1回嘔吐と活気低下を認め、負荷試験陽性と判断された。 皮膚症状、呼吸器症状、循環器症状は認められなかった。
食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)については以下にも掲載しております。併せてご覧ください。
魚類による食物蛋白誘発胃腸炎
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4003
同じ魚と認識されている中での症状の違い
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4543
魚卵と食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/417
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