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鶏肉による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)のケース

2025.10.24

投稿者
クミタス

鶏肉によるアレルギーについては以下もご覧いただきたいところですが。
鶏肉による食物依存性運動誘発アナフィラキシー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4047 
今回は鶏肉による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)のケースを掲載します。
 
7か月時に鶏ささみ2.5gを摂取して4 時間後に複数回嘔吐した。数日後に鶏ささみ1gを摂取して3時間後に複数回嘔吐した。以上の病歴から鶏肉によるFPIES が疑われ、完全除去となった。最終症状出現時から半年以上経過し、寛解確認目的で1歳5か月時に鶏ささみ1gの経口負荷試験を施行した。負荷4時間後から嘔吐を反復し、活気低下がみられたため陽性と判定され、除去継続となった。2歳8か月時、3 歳1か月時にも鶏ささみ1gの経口負荷試験を施行、嘔吐を反復したため陽性と判定され、除去継続となった。4歳3か月時に鶏ささみ1gの経口負荷試験を施行したところ、負荷24時間後まで誘発症状なく陰性と判定され、鶏肉の自宅での摂取を開始した。日本では稀である鶏肉によるFPIESの一例を経験し、4歳で寛解を確認できた(出典・参照:山田早紀,平口雪子,金宗洙,寺面浩武,榊辰也,清益功浩 大阪府済生会中津病院小児科,免疫・アレルギーセンター 4歳で寛解した鶏肉によるfood protein-induced enterocolitis syndrome の一例)。

肉による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)はこちらで掲載しています。今後も追記したいと思います。
牛肉による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3206

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