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職業性喘息における最近の原因物質例

2023.05.22

投稿者
クミタス

職業上、頻回に暴露する物質に感作しアレルギーのメカニズムで発症する感作物質誘発職業性喘息と、刺激物質による刺激物質誘発職業性喘息がある職業性喘息においては、穀物や木材の粉塵、花粉など以外に低分子化合物、無機物が原因物質となることもあります。
職業性喘息
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4137 
職業性喘息の原因例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3256
今回は、最近報告されている原因物質について追記したいと思います。
 
職業性喘息における最近の原因物質例(海外例含む)
・キヌア(キヌア製粉工場)
キヌア製品の製造機会増も背景に
・トランスグルタミナーゼ(食肉加工業)
・ラクトフェリン(サプリメント工場)
・食器洗剤:サビナーゼ (洗剤製造工場)
洗浄性、汎用性の高いタンパク質分解酵素
・染料:スーダンレッド(化粧品包装会社)
・エポキシ樹脂(自動車工場など)
・イソシアヌル酸トリグリシジル(粉体塗装工場)
・四フッ化カリウムアルミニウム(アルミニウムブロック製造工場)
・冷却材フッ素化炭化水素(冷却器製造工場)
・アジリジン(皮なめし工場のスプレー塗装工など)
経皮吸収性がありヒトでは眼、皮膚、呼吸器系に刺激性があり、吸入してアレルギー、喘息又は呼吸困難を起こすおそれ、皮膚接触で火傷を起こしたり皮膚感作性、腎障害のおそれについて報告がなされています
・水酸化アルミニウム(自動車のワイパー製造工場)

職業性喘息は複数の遺伝要因と環境要因との相互作用により発症すると見られています。キヌアによる食物アレルギーについても別途掲載したいと思います。

出典・参照:アレルギー総合ガイドライン2022

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