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オレガノによるアレルギー

2023.04.26

投稿者
クミタス

シソ科植物のシソ、ローズマリー、ラベンダーによる反応については以下でも掲載しておりますが、
ローズマリーによる反応例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4621 
ラベンダーによる反応
アロマオイルの原液使用におけるアレルギー性接触皮膚炎の例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3140 
シソによる皮膚炎
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4077 
今回はシソ科のオレガノによる反応例について掲載したいと思います。
 
シソ科植物 (サルビア・オフィシナリス(コモンセージ)、メンタ・ピペリタ(ペパーミント)、オリガナム・オニテス L(オレガノ)) にアレルギーのある 13歳男児。鶏肉とチェダーチーズの摂食後20~30分で血管性浮腫を発症。チェダーチーズと鶏肉の食物経口負荷試験 (OFC) は陰性であった。3週間後、セージティーを飲んだ後に血管性浮腫で入院。セージを含む食物経口負荷試験(OFC)を施行し、血管浮腫を認めた。最初の症状出現時に鶏肉とチェダーチーズの料理には、オレガノ (Origanum onites L.) が含まれていることがわかり、オレガノの食物経口負荷試験(OFC)を施行したところ陽性であった。シソ科のオレガノ、セージ、ミントの皮膚プリックテストではミントにのみ陽性反応であり、食物経口負荷試験(OFC)では新鮮なミントにて、16 時間後に血管性浮腫を生じた(出典・参照:Angioedema due to lamiaceae allergy)。

他にもタイム、バジル、エゴマ、ミント、セージ、レモンバーム、チョロギなどもシソ科に分類されており、オレガノとタイムにも症状出現した方の報告なども見られています。今後もオレガノ、セージ、ミントなどシソ科植物のアレルギーについてアップデートしていきたいと思います。

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