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アロマオイルの原液使用におけるアレルギー性接触皮膚炎の例

2019.02.03

投稿者
クミタス

食物成分を含む石鹸(加水分解コムギによる茶のしずく石鹸出の例など)、ピーナッツオイルなど食物成分を含む肌用オイルなどを使用されている方において、食物アレルギーを発症することがあります。また、アロマオイルなどや、精油を日常的に使用している方において、含有成分に感作したり、接触皮膚炎を生じる例もみられています。

夜にラベンダーオイルの原液を枕に数滴垂らして寝る習慣のある41歳女性にて、頸部の紅斑および顔面の腫脹を繰り返し、パッチテストでは、fragrance mix、ラベンダーオイル、有機シナモンパウダー、シナモン含有オイルで陽性。ラベンダーオイルは1%と2%では陰性で、5%と10%では陽性であり、ラベンダーオイルの主成分であるリナロールおよび酢酸リナリルを用いたパッチテスト、光パッチテストはすべて陰性であった。

アロマオイル、フレグランスオイル、ポプリオイル、精油(エッセンシャルオイル)を繰り返し使用することで、含有する植物成分、合成物質などに感作することがあります。原液使用など高濃度の状態で皮膚に触れると皮膚炎を起こす場合があり、日常的に皮膚に直接触れることになる寝具などにも高濃度で付着させることはリスクが高くなる可能性があります。
製品により品質に違いがあり、また使用上の注意記載が十分でない場合もありますが、使用する場合は含有成分、適した使用方法、含有成分が近い他社製品での使用上の注意なども把握しておけることが望ましいでしょう。

出典・参照:ラベンダーオイルの原液を枕に数滴垂らして寝る習慣から生じた頸部のアレルギー性接触皮膚炎  飯島茂子、小城一見、高山典子、角田孝彦、石井良征

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