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キシリトールによるアレルギー

2022.12.23

投稿者
クミタス

甘味料へのアレルギー反応の中では、エリスリトールでの報告が多く、比較すると少ないですが他にもキシリトール、ステビア、アセスルファムK、ソルビトール、スクラロース、サッカリン、ガラクトオリゴ糖、マルチトール等での例も見られています。

キシリトールにおいては、ガム、キャンディ、のど飴、ソフトキャンディ、ラムネ菓子、タブレット、グミ、チョコレート菓子、スナック菓子などの菓子、一部のヨーグルトなどの食品やコーヒー飲料や果汁入り飲料、サプリメントやドリンク剤、歯磨き剤、口腔ケア製品などで使用されている商品が流通しています。

10歳男児。おやつとしてキシリトールを含んだガムを摂取し、30分後に水泳を開始すると皮膚の発赤や掻痒感、喘鳴が出現したためアナフィラキシーと診断された。6歳時に原因不明のアナフィラキシーの既往があり、問診でキシリトールを含んだサプリメントを摂取していたことがわかり、キシリトールに対する即時型アレルギーが疑われた。メーカーから提供を受けたキシリトールを使用して各種検査を行 うと、プリックテストで陰性、皮内テストで陽性、経口食物負荷試験で陽性であったことから、キシリトールアレルギーと診断された(出典・参照:下川萌 國崎純 笹岡悠太 野上和剛 市立函館病院小児科 NTT東日本札幌病院小児科 札幌医科大学 附属病院小児科 キシリトール含有ガムの摂取によりアナフィラキシーを呈した一例)。

エリスリトール、キシリトールは糖アルコールになり、食品添加物、また医薬品添加物として使用されることがあります。
食品によるアレルギーにおいては、甘味料や着色料が原因となる場合があり、成分、使用状況によってはオーラルケア製品や医薬品、化粧品など食品以外で摂取する機会があることは今までにも掲載しておりますが、キシリトールにおいては、保湿、保水や清涼感を出す目的で、化粧品、衣服にて用いられることもあります。
様々な製品に反応する場合、共通して使用される成分から原因特定がしやすくなる面もありますので、製品情報を記録しておけるのが望ましいでしょう。

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