1. クミタス記事
  2. クミタス記事詳細

読み物

シャンプーによる皮膚炎

2021.12.16

投稿者
クミタス

シャンプーによる皮膚炎においては、含有されることのある成分のイソチアゾリノン系防腐剤が原因となることがあります。
また、フケや痒みを防止する目的や、脂漏性皮膚炎の治療目的で薬用シャンプーや育毛剤などの有効成分として配合されていることがあるピロクトンオラミンは、細菌や真菌への抗菌効果があるとみられていますが、イソチアゾリノンとともに、前額部や頭皮の難治性湿疹の一因となり得るとの示唆もなされています。

前額部、頭皮に難治性湿疹をもつアトピー性皮膚炎の女性2名にパッチテストを施行したところ、症例1では持参のシャンプー(1.0% aq.)に、症例2では持参のシャンプー2種(1.0% aq.)に陽性を示した。成分別パッチテストでいずれもピロクトンオラミン(1.0% pet.)に陽性を示し、接触皮膚炎の主な原因と考えられた(出典・参照:竹内千尋 梅村薫 八木田隼啓 増田泰之 濱岡大 足立厚子 西岡恵里 兵庫県立加古川医療センター皮膚科 西岡皮フ科医院 シャンプーに含まれるピロクトンオラミンが接触皮膚炎の主な原因と考えられた2例)。

ピロクトンオラミンは、シャンプー以外にも化粧品に防腐剤として使用されることがあります。化粧品などによる反応については以下でも掲載しております。宜しければご参照ください。
化粧品による反応例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2656
イソチアゾリノン系防腐剤による皮膚炎
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2476
育毛剤による皮膚炎の例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4024

    {genreName}

      {topics}