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除去解除と食品加工

2021.10.17

投稿者
クミタス

米による食物蛋白誘発胃腸炎の例については以下でも掲載しておりますが、
米による反応
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4276
離乳食としておかゆを摂食した後に症状が出現する場合があります。乳アレルギーの方に、牛乳と小麦粉を混捏し加熱したベイクドミルクを用いた食物経口負荷試験や経口免疫療法も実施されていますが、ベイクドミルクなどのアレルゲン以外の食物と一緒に加熱調理された食品は、アレルゲンとなっている食物を単独摂取する場合よりも症状誘発閾値を超えた量を摂取できる可能性があります。胃内容排出速度が遅く、徐々に吸収される面があるとの示唆もありますが、今回は低アレルゲン米の摂取から始め普通米の摂取が可能になった例を掲載します。

4 か月男児。離乳食として普通米の10 倍粥を開始し2 週間は症状がなかったが、発熱による2 週間の中断後再開したところ、摂取の4 時間後より激しい嘔吐と下痢が出現した。米特異的IgE は陰性であったが、再度10 倍粥を摂取したところ4 時間後に頻回嘔吐が見られ、米の食物蛋白誘発胃腸炎疑いとして除去を開始した。10か月時に低アレルゲン米負荷試験を行ったところ陽性であり、確定診断がなされた。以降除去を継続し、2 歳0 か月時に低アレルゲン米負荷試験で陰性を確認し、低アレルゲン米の摂取を開始した。2 歳9 か月時に行った普通米負荷試験は陰性であり、普通米の摂取を進めている(出典・参照:佐々木理代 吉岡佑佳子 大園恵梨子 田代香澄 地域医療機能推進機構諫早総合病院小児科 低アレルゲン米が除去解除に有用であった米の固形食物消化管アレルギー(solid FPIES)の男児例)。

低アレルゲン米を使用し、除去解除を早期に進められた可能性が考えられるところでもありますが、今後も食品加工・調理による抗原量や吸収性への影響などについて情報をアップデートしていきたいと思います。

出典・参照:和泉 秀彦 山田千佳子 ベイクドミルク中のアレルゲンの消化吸収性

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