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ダニ舌下免疫療法と体重差

2021.03.16

投稿者
クミタス

ダニアレルギーを併発している食物アレルギーの方において、ダニ舌下免疫療法をおこなって以降、アレルゲンの食物摂取量が増えた例
牛乳の摂取量が増加~ダニ舌下免疫療法
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4055

ダニ舌下免疫療法をおこなうことでの、エビアレルギーへの影響に関連する報告もなされており、エビにアレルギーのある方において、エビアレルギーの症状が軽減した例
ダニ舌下免疫療法によりエビアレルギーの症状が軽減した例
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3575
なども報告されています。

検査でダニを原因とするアレルギー性鼻炎と診断された患者さんにおいて、ダニ舌下錠(ミティキュアダニ舌下錠、アシテアダニ舌下錠)による治療を受けることができ、年齢、体重の区別はなく同じ用法・用量で使用されていますが、ダニ舌下錠の有効性、安全性において体重の違いによる大きな影響はあるのでしょうか?

小児ダニアレルギー性鼻炎患者を対象に実施したダニ舌下錠の治験データを用いて有効性(総合鼻症状薬物スコア)、安全性(有害事象および副作用)、免疫学的応答(ダニ特異的抗体価)について、体重区分間(30kg 未満、30kg 以上45kg 未満、45kg 以上)で比較したところ、有効性は体重区分間で大きな違いはなく、有害事象の発現割合は体重に影響されなかった。副作用の多くは軽度で、主に投与部位に発現した(出典・参照:佐藤 さくら, 秦 宏興, 小林 聡子, 浅海 智之, 柳田 紀之, 東 竜二, 土井 雅津代, 海老澤 元宏, 小児におけるダニ舌下免疫療法用錠剤の有効性,安全性及び免疫学的応答に対する体重の影響の検討, アレルギー, 2020, 69 巻, 9 号, p. 918-927)。
上記ではダニ舌下錠の有効性、安全性および免疫学的応答は、体重に大きくは影響されず、同一の用法・用量で治療可能であることが伺える内容となっています。ダニ舌下免疫療法またスギ花粉症に対する舌下免疫療法について、今後も他の情報を含めアップデートしていきたいと思います。

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