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マラセチア関連皮膚疾患について①

2020.10.12

投稿者
クミタス

脂漏性皮膚炎においては頭皮、眉毛部や眉間、額、ほうれい線、耳介や耳介後部、前胸部中央、臍部、陰部などの脂漏部位に紅斑と鱗屑が出現します。皮膚に常在する真菌のうち、脂漏部位を好むマラセチア(Malassezia)菌体が産生するリパーゼが皮脂を分解し、その分解産物(遊離脂肪酸など)が皮膚炎を起こす面がありますが、脂漏性皮膚炎の病態に関与する因子の1つとなっている可能性が考えられています。

マラセチア関連皮膚疾患に多く関与すると考えられている菌種として、以下が挙げられますが、表皮角化細胞と共培養すると、これらのサイトカイン産生もみられており、マラセチアの菌種によっても産生するサイトカイン、増殖能などに違いがあると見られています。
Malassezia globosa:IL-5、IL-10、IL-13、IL-6、IL-8
Malassezia restricta:IL-4

乳児の脂漏性皮膚炎では黄色のかさぶたができたり、紅斑などの湿疹病変が生後1か月頃から生じることが多いですが、かゆみはほとんどないか軽微であり、ベビーオイルなどでかさぶたを柔らかくし、よく泡立てた石けんで丁寧に洗顔をすれば、2~3か月で改善しやすい傾向もあります。浸出液がみられるような状態ではステロイド外用を使用する場合があり、外用を中止しても再燃しないことも多いところでもありますが、皮疹が続く場合は他の皮膚疾患の可能性も考えられます。

皮膚の血流と温度が脂漏性皮膚炎に影響し、低温、低湿度は悪化の影響要因との示唆もありますが、マラセチア関連皮膚疾患、マラセチアによる影響について別途掲載していきたいと思います。

出典・参照:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2018 ほか

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