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アトピー性皮膚炎における男女での違い

2020.04.30

投稿者
クミタス

アトピー性皮膚炎においては、様々なタイプがあり
・IgE抗体反応が正常範囲 or 高い
・皮膚バリア障害がある or ない
・フィラグリン遺伝子変異をもつ or もたない
・乳幼児期から炎症がある or 成人になってから発症
・金属アレルギーがある or ない
などの違いがありますが、男女での症状の違いはあるのでしょうか?

日本皮膚科学会アトピー性皮膚炎ガイドラインの診断基準を満たし、東京医科歯科大学、浜松医科大学、京都大学、大阪大学、防衛医科大学通院中のアトピー性皮膚炎患者さんのうち同意が得られた男性96名、女性75名において、
男性に白内障、網膜剥離、Dennie-Morgan fold、頚部色素沈着、Hertoghe徴候、結節性痒疹の合併が多く、
女性には手湿疹の合併が多かった。
IgE抗体反応は女性(平均3330IU/ml)よりも男性(平均11979IU/ml)の方が高い傾向があり、
金属アレルギーの合併率は男性30%、女性42%で女性が高く
フィラグリン遺伝子変異率の男女差はなく、ともに20%であった、との比較結果もみられています(出典・参照:野老翔雲 井川健 横関博雄 東京医科歯科大学医学部付属病院皮膚科 アトピー性皮膚炎の性別による臨床症状の違い)

アトピー性皮膚炎においては、フェノタイプ(臨床像の違いから分類)で内因性に分類されるタイプにおいては、IgE抗体反応、TARC値は正常範囲であることが多い傾向、金属アレルギー(歯科金属含む)を合併することがあり、手湿疹、亜急性痒疹がみられ、成人になってからアトピー性皮膚炎を発症することが多く、アトピー性皮膚炎全体の約20~30%ほどが該当し、女性が70~80% を占めるとの示唆があります。
アトピー性皮膚炎に限らず、喘息においてのフェノタイプ(臨床像の違いから分類)、エンドタイプ(病態メカニズムから分類)による分類などもありますが、今後もタイプによる違い、治療、対処などについても掲載していきたいと思います。

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