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共通して使用される物質によるアレルギーの例~食品と内服薬

2018.11.25

投稿者
クミタス

薬剤に含有する物質によるアレルギー例としては、主成分以外に、防腐剤、添加物、抗菌成分などが原因になることがあります。
甘味料として使用されるエリスリトールにおいては、今までにも原因物質と考えられるアレルギー発症例が報告されていますが、
甘味料とアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2108
2年前よりゼリー、ガム、抹茶アイスクリームに眼瞼浮腫、蕁麻疹、呼吸困難などの症状を示していた9歳女児において、抗インフルエンザウイルス剤タミフル®ドライシロップの内服後にも同様の症状が出現。これらに共通してエリスリトールが含まれていたことから、 99%エリスリトール含有甘味料を用いてプリックテストを実施したところ陰性であったが、食物経口負荷試験にて総量1gを摂取後、眼瞼浮腫と顔、体幹の蕁麻疹が出現し、エリスリトールアレルギーであると診断された例も見られています(出典・参照:タミフル®ドライシロップにも過敏症状を呈したエリスリトールアレルギーの一女児例 田代香澄、大園恵梨子、大西愛、佐々木理代、柴田富美子、橋本邦生、坂本綾子)。

食物抗原、食品に使用される物質にアレルギー反応を示す場合に、食物抗原が使用されている薬剤、食物由来の添加物が使用されている薬剤、食物にも使用される物質が使用されている薬剤にもアレルギー症状を示す場合もあります。アレルゲンが判明している場合は内服薬を含め薬剤においても、処方、購入前に含有物質の確認を、何らかの症状があった場合は原因特定のためにも食品、薬剤の情報を保管しておけることが望ましいでしょう。

食物抗原を含む薬剤については以下でも掲載しています。
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2025

薬剤へのアレルギー~食物由来添加物を使用している薬剤のタンパク質量について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1388

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