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アレルギー様症状を起こす生理活性物質について

2017.08.18

投稿者
クミタス

アレルギー症状に似た症状が出現することがあり、乳糖不耐症はその1つでもあります。鮮度の古い魚に多く含まれるヒスタミンによるヒスタミン食中毒も知られていますが、ヒスタミンを含め、抗原特異的な免疫学的機序に依らない反応を示すことのある、アレルギー様症状を誘発する物質として、以下などの生理活性物質が挙げられます。
()内の含有食物は1例

●モノアミン類であるヒスタミン、セロトニン、ドバミン、またチラミン
・ヒスタミン
魚類(サバ、イワシ、マグロ、ブリなど)、発酵食品(チーズ、ワインなど)、野菜(ナス、トマトなど)
血管拡張作用。発疹、皮膚の赤み・かゆみ・腫れ、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、金属様の味、めまいといった症状がみられるヒスタミン食中毒を起こすことがあります。
 ヒスタミンが生成される要因、ヒスタミン食中毒がおこりやすい状態とは?
 https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2300
・セロトニン
果物(バナナ、パイナップル、プラム)、野菜(アボカド、トマト)
・チラミン
発酵食品(チーズ、ワイン)、果物(バナナ、プラム)、野菜(アボカド、ナス、トマト)
血管収縮作用。
血圧上昇や頭痛が起こることがあります。
薬剤によっては相互作用によりチラミンの分解を妨げ、顔面紅潮、頭痛、急激な血圧上昇といったチラミン中毒を引き起こすことがあります。以下などの薬剤を摂取する際はチラミンを多く含む食品の過剰摂取は控えるのが望ましいところです。
MAO阻害薬:セレギリン(抗パーキンソン剤)
消化性潰瘍治療薬:シメチジン(消化性潰瘍用剤)
抗結核薬:イソニアジド(抗結核剤)
精神神経薬 三環系抗うつ薬:イミプラミン(抗うつ・不安薬)

●脂肪酸由来物質のエイコサノイド(プロスタグランジン、トロンボキサン、ロイコトリエン)
n-6系のアラキドン酸に由来するエイコサノイド(プロスタグランジンE2、トロンボキサンB2、ロイコトリエンB4など)、n-3系のエイコサペンタエン酸(EPA)由来のエイコサノイド(プロスタグランジンE3、トロンボキサンB3、ロイコトリエンB5など)があります

●ペプチド(アンジオテンシン、ブラジキニン)

●アセチルコリン
山芋で不調になる場合の食物アレルギー以外の要因
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/594
でも記載しております。

●アミノ酸(グルタミン酸、アスパラギン酸、γ-アミノ酪酸)
・グルタミン酸ナトリウム
うまみ調味料、スナック菓子、加工食品
血管収縮作用

●アルカロイド(カプサイシン)

●オピオイド(モルヒネ)

●キサンチン(カフェイン)
紅茶、緑茶、コーヒー
血管収縮作用

●サリチル酸
サリチル酸をアセチル化したものが、アスピリンになります。
サリチル酸は、ほとんどの果物や野菜類に含まれ、中でもイチゴ、トマト、オレンジ、パイナップル、ブドウなどに比較的多く含まれています。

●亜硫酸、亜硝酸
・亜硝酸化合物
ベーコン、ソーセージ
血管拡張作用

●着色料(タートラジンなど)
黄色4号(タートラジン)への過敏反応について
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/855

生理活性物質による反応はアレルギー反応と異なり、誰にでも起こり得るものではありますが、魚起因のヒスタミン中毒など、家庭内でできる対応もあります。食後に何らかの不調を来した経験のある方は、共通した原因物質による反応かどうか、振り返りやすくするうえで、何を食べていたかの記録も残せると良いかもしれません。

魚のヒスタミン蓄積を抑制する
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2007

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