Author クミタスさん
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読み物
2025.08.14
タトゥーによる症状出現に関しては、以下にも掲載しておりますが、
タトゥーと症状出現
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2499
タトゥーとアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3486
今回は刺青の赤色部位に一致して隆起性病変を生じたケースについて掲載します。
37歳男性。家族歴 特記事項なし、既往歴:急性肝炎。
現病歴:36歳時に左上肢から前胸部にかけて刺青を入れた。刺青を施した8ヵ月ほど後からヒリヒリするような痛みが出現したため近医を受診した。ベタメタゾン酪酸エステルプロピオン酸クリームの外用を開始したが改善せず、精査加療目的に受診。
現症:左肩・左上肢・前胸部にかけてさまざまな色の刺青を認めた. その中でもっとも濃い赤色部のみが境界明瞭に軽度隆起し, 浸潤を触れる局面を呈していた。
胸部X線CT 検査:肺門リンパ節腫脹や肺野の異常陰影はみられなかった。心電図異常所見なし。
病理組織学的所見:真皮浅層から中層にかけて色素が点在しており、稠密な炎症細胞浸潤を認めた。強拡大像では、多数のリンパ球, 組織球からなる肉芽腫の像と赤色の色素が混在してみられた。一部では赤色の色素顆粒がリンパ球、組織球、形質細胞、類上皮細胞とともにみられたが、多核巨細胞もなく、全体を通してはっきりしたサルコイド肉芽腫の像はみられなかった。乾酪壊死像はみられず、Grocott 染色、Ziehl-Neelsen 染色も陰性だった。
上記は刺青の赤色部位に一致して隆起性病変が生じた1例で、隆起性病変からの生検組織像は、多数の単核球,組織球の浸潤に加え少数の形質細胞を混じる肉芽腫がみられたが、はっきりしたサルコイド肉芽腫はみられていないと報告しています。
33歳男性。24歳時に体幹部に刺青を入れた。1年ほど前より刺青部位に結節が触れるようになり,次第に増数してきた。皮膚結節は刺青の赤色部位に一致していた。同部位からの生検にて真皮全層にサルコイド肉芽腫像が認められた。他の臓器の病変は伴わず、サルコイドーシスの診断基準は満たさなかったため、皮膚サルコイド反応と診断した。自験例は水銀の金属パッチテストは陰性であり,色素に含まれる金属のⅣ型アレルギー以外の原因で肉芽腫が形成された可能性が高いと考えられた。
上記は刺青の赤色部位に一致して隆起性病変が生じた1例で、隆起性病変からの生検組織像は,多数の単核球,組織球の浸潤に加え少数の形質細胞を混じる肉芽腫がみられたが、はっきりしたサルコイド肉芽腫はみられていないと報告しています。
刺青肉芽腫(tattoo granuloma)は刺青で使用されるインクに対して肉芽腫反応を呈するとされ、過去の報告では赤色が多い、との示唆もなされていますが、個別のケースを含め掲載していきたいと思います。
出典・参照:
渡邊幸奈, 石崎莉子, 石川真郷, 山本俊幸 福島県立医科大学皮膚科学講座 刺青の赤色色素の部位にのみ隆起性病変を認めたtattoo granuloma
小林三佐子, 大嶋 雄一郎, 渡辺大輔, 春日井親俊 愛知医科大学,皮膚科学教室 かすがい皮膚科 刺青の赤色部位にみられた皮膚サルコイド反応の1例
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