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魚による食中毒~パリトキシン中毒(クルペオトキシズム)

2017.01.08

投稿者
クミタス


よく知られているフグ毒以外に海洋生物による食中毒としては、下痢性貝毒などもありますが、

貝による食中毒について
http://www.kumitasu.com/contents/hyoji/849

魚が摂取する有毒物質が原因となり、その魚を摂取してヒトが食中毒を起こすことがあり、Ostreopsis属のO. siamensisやO. ovataなどの渦鞭毛藻などが起源生物となるパリトキシン中毒(クルペオトキシズム)、パリトキシンに類似したパリトキシン様毒による食中毒もその例に該当します。

ミズンは、イワシに似たニシン科ミズン属に属する魚で、浅い水域から外洋に群れをなして生息し、インド・西太平洋域から日本では沖縄本島を北限に生息が確認されており、沖縄で漁獲されるニシン科のなかでも主要な魚種の1つとなっています。
熱帯域に生息する毒性物質を吸収したミズンなどのニシン類、イワシ類、カニ類を摂取して、パリトキシン中毒(クルペオトキシズム)に至り、不快な金属味、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、悪寒、筋肉痛、血圧低下などの症状を引き起こし、重篤な場合は顔面蒼白、場合により15分程で虚脱死することがあります。

フィジーGau島のSomosomo村で魚の食中毒により4人死亡 2017年1月6日
http://www.fijitimes.com/story.aspx?id=384476
http://fijisun.com.fj/2017/01/06/fish-poisoning-unfortunate/

日本ではブダイ科アオブダイ属のアオブダイ、ハコフグ科ハコフグ属のハコフグ、ウミスズメ、またブダイ、ハタ類、クエの筋肉、肝臓、消化管、その他の内臓摂取によるパリトキシン様毒である可能性がある食中毒例が報告されており、1953年~2012年に少なくとも39件発生し、121名のうち7名が死亡に至っています。

食中毒においては、原因となる毒性物質の特定が難しい面がありますが、フィジーではシガテラ毒による食中毒が知られており、フィジーを含めた熱帯域ではパリトキシン中毒(クルペオトキシズム)が発生することがあります。パリトキシン、シガテラ毒は加熱調理においても毒性は失活しないと見られています。

ミズンは見た目はイワシに似ており、熱帯域でもよく見られる魚ですが、現地の食中毒情報や汚染域なども確認できると良いでしょう。

出典・参考:自然毒のリスクプロファイル:魚類:パリトキシン様毒

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