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アーモンドパウダー、アーモンドプードルの違いと杏仁について~青酸配糖体アミダグリン

2016.01.04

投稿者
クミタス

アーモンドプードル、アーモンドパウダー、アーモンドミール、アーモンドフラワーの違いは?


アーモンドプードル、アーモンドパウダー、アーモンドミール、アーモンドフラワーは名称は違いますが同じもので、アーモンドを粉末状にしたものになります。商品によってはきめの細かさが異なり、茶色の薄皮も粉末にしたより香りが強く出るもの、中にはコーンスターチが含まれるものなどもありますので、購入時に原材料を確認ください。

杏仁に含まれるアミダグリンの毒性と市販商品内の残留程度は?                                              

杏仁霜は、甘味のある杏である甜杏の種子の中にある仁の部分、甜杏仁の粉末を指します。本来、杏仁霜は杏の種子の中にある仁を指し、乳成分を含むものではありませんが、「杏仁霜」の名称の付いた商品の中には、コーンスターチなどのでん粉や、乳成分などが加えて使用されているものがあります。

また、杏仁豆腐には本来は杏仁が使用されますが、アーモンドパウダーが使用されているもの、アーモンド香料が使用されているものも多くあります。
杏仁が使用されているものでもアーモンドパウダーと表示している商品もあり(中華圏では
杏の種とアーモンドを正確に区別していない場合もあります)、杏仁をアーモンドエキス、アーモンド香料として使用している商品もあります。

「杏仁霜」においては、杏仁のみを原料とする商品もあり、「杏仁霜」商品には乳成分が必ず含まれる、とは限りませんが、乳成分、コーンスターチなどが加えられ使用されている場合がありますので、商品ごとの原材料の確認をおこなえるようにしましょう。

杏、びわ、梅、桃、スモモ、サクランボ、ビターアーモンドといったバラ科植物の種子の仁に青酸配糖体であるアミグダリンが多く含まれ、未熟な果実、葉にも含まれています。杏の仁をすり潰すと、アミグダリンは杏仁に含まれる酵素のエムルシンによってベンズアルデヒド、シアン化水素(青酸)、ブドウ糖に加水分解され、また未分解のアミグダリンも残存します。
市販の杏仁豆腐で杏仁が使用されている商品においてのアミグダリン、シアン化水素の残留程度に留意する必要はありませんが、高濃度含有サプリメントを摂取する場合、中毒リスクがあります。
高濃度の杏仁を使用し大量に摂取する場合は、目安として以下を参考にして頂ければと思います。
・杏の仁に含まれるアミグダリンは約3%
・アミグダリンのヒト(乳児)経口最小致死量は50mg/kgとも言われており、体重10㎏の子供で500mg~、体重60㎏の大人で3g~が致死量になる。
実際に65歳、68歳において一度にサプリメントなどで3g摂取にて深い昏睡、けいれん、低血圧、アシドーシス、重篤な肝障害などにより死に至ったとする報告例があります。
・例として、比較的高濃度にアミグダリンを含む甜杏仁商品では、アミグダリンを0.03g/100g含有しているものがあります(写真参照)。
ただし体重10㎏の子供が摂取する場合は、その甜杏仁商品を1,666g使用し調理した杏仁豆腐を一度に摂取するレベル、体重60㎏の成人では10,000g使用し調理した杏仁豆腐を一度に摂取するレベルになります。
・ビタミンCはアミグダリンからシアン化水素(青酸)への転換を促進し、解毒作用に関与するシステインの体内貯留量を低下させる働きが示唆されており、アミグダリンを含むものをビタミンCと一緒に摂取をするとより強い毒性が示される可能性がありますので、大量摂取の場合はご留意ください。

参考:
高速液体クロマトグラフィーによる杏仁中のアミグダリンの測定とその調理過程における消長
公益財団法人 日本中毒情報センター 保健師・薬剤師・看護師向け中毒情報
South Med J. 1986 Feb;79(2):259-60.
Ann Pharmacother. 2005 Sep;39(9):1566-9. Epub 2005 Jul 12.
Registry of Toxic Effects of Chemical Substances 1997

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