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食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)と消化器症状が主の即時型アレルギー

2024.02.21

投稿者
クミタス

即時型アレルギーにおいて消化器症状が主の場合もありますが、消化器症状が主である食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)と消化器症状が主の即時型アレルギーにはどのような違いがあるのでしょうか?
 
2012年から2023年に鶏卵の経口負荷試験を実施し陽性となり、食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)基準を満たした症例をFPIES 群、消化器症状のみであったが食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)基準を満たさなかった症例を対照群として比較したところ(解析は診断月齢、経口負荷試験実施月齢、消化器症状開始時間、総IgE値、オボムコイド特異的IgE値、アレルギー疾患合併とした。FPIES群は41例、対照群56例)、
診断月齢は食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)群、対照群で各々9±2 , 13±2か月で有意差はなく、 経口負荷試験実施月齢は19±4.2 , 40±3.6か月、GI 症状開始時間は144±6.6 , 109 ± 5.7分で有意差を認め、
総IgE値は148±231 , 546±788IU/mL、オボムコイド特異的IgE値は 6.7±10 , 25±27UA/mLで、いずれも有意差を認めた。アトピー性皮膚炎合併は10%、38%で有意差を認めた。 多変量解析で消化器症状開始時間が最も有意で、オッズ比 1.02 (101-1.03) であった。

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