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ツツガムシ病について

2022.02.15

投稿者
クミタス

ツツガムシは林や草むら、河川敷などに棲息するダ二の一種で、オリエンチア・ツツガムシ(Orientia tsutsugamushi  つつが虫病リケッチア)という細菌を保有しているツツガムシの幼虫に咬まれることで、発熱、悪寒、倦怠感、頭痛、数日後に紅斑が現れるつつが虫病を発症することがあります。アカツツガムシ、タテツツガムシ、およびフトゲツツガムシの0.1〜3%においてオリエンチア・ツツガムシを保有しており、フトゲツツガムシなどは融雪とともに活動を再開するとの報告があります。
潜伏期間は5〜14日ほどで、春と秋での発生が多く、体温は上昇し数日で38~40℃ほどに、1~2cm大の紅斑は顔面、体幹に多い傾向があります。ほかに眼球結膜充血、咽頭発赤、肝脾腫、全身リンパ節腫脹といった症状を呈する例もあります。治療には適した抗菌薬が用いられますが、治療せず悪化した場合などで脳炎、肺炎を合併したり、心不全で死に至る場合もあります。2017年、2018年、2019年、2020年は447例、456例、404例、539例の症例報告が見られています。

多くの症例ではダニの刺し口が見られるのが特徴でもあり、股間、わきの下、腰部、頭髪内などの発見しにくい場所で刺し口が見つかることがありますが、刺された自覚がないことも多い面があります。露出の少ない服装を心がけダニの吸着を防ぎ、もし林や草むら、河川敷に行った5~14日後あたりに上記症状などの不調がある場合は、受診し行った場所なども伝えられるのが望ましいでしょう。

出典・参照:厚生労働省 つつが虫病について
公益社団法人日本皮膚科学会 皮膚科Q&A

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