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ココナッツによるアレルギー

2021.05.11

投稿者
クミタス

ヤシ科植物のココヤシの果実はココナッツと称され、ココナッツオイル、ココナッツミルク、ココナッツクリーム、ココナッツウォーター、ココナッツフレーク(ファイン、ロング)、ココナッツシュガーなどの摂食機会があります。また脱脂したココナッツミルクやココナッツウォーターに酢酸菌の一種のナタ菌(アセトバクター・キシリナム(Acetobacter xylinum))を加えて一定の温度・湿度下で発酵させるとナタデココができます。


ココナッツの主なアレルゲン例
・Coc n 1

ココナッツによる反応例として以下などが見られています。
・ココナッツオイルの皮膚塗布をおこなっていた方で、ココナッツを摂食し、再びココナッツオイルの皮膚塗布した際、蕁麻疹が出現、咽頭の掻痒感を自覚
・ココナッツアイスクリームの摂食から20〜30分後に咽頭の掻痒感、腹痛、嘔吐、下痢を生じた
・ココナッツ含有のオートミール/レーズンクッキーを摂食し咽頭の掻痒感を自覚、嘔吐、喘鳴を生じた
・ココナッツを含むカレーの蒸気を吸入し喘鳴、呼吸困難、血管性浮腫を生じた
・ココナッツファイバーベットマット工場に勤務している方で、ココナッツファイバーダストが原因と考えられる職業性アレルギー性結膜炎を発症
上記以外にも症状としては、瞼の浮腫、好酸球性食道炎を生じた報告も見られています。

今までにココナッツオイル製品の瓶の洗浄不足、殺菌不良が起因したと考えられカビが発生し回収に至った製品もありますが、ココナッツミルク使用製品中に乳成分が使用されている場合もありますので、ご留意ください。
交差反応性についても今後掲載していきたいと思います。

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