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心理的影響と食物アレルギー症状出現

2020.11.25

投稿者
クミタス

前向きな説明により、不安払拭、ストレス回避、モチベーション喚起につながり、経口免疫療法下での軽微なアレルギー症状の出現頻度が少なくなった可能性が考えられる示唆も見られていますが、
前向きな説明によりアレルギー症状の出現を抑えられる?
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3545

アレルギー症状が出現する原因食物・食品を見たり、実際に摂取するとなると、不安や心理的ストレスから、症状出現に影響を及ぼし得るなど、心理的な影響を受ける面もあります。食物経口負荷試験においては、病院で試験を受けることでの緊張も想定されますが、原因食物の摂取における不安、抵抗を軽減し得る対応をすることで、試験結果にどのような影響があるのでしょうか?

原因抗原が牛乳の際は牛乳または豆乳入り蒸しパン、鶏卵の際は鶏卵か、うどんか豆腐入りチャーハンを用いて盲検化を図り、シングルブラインド(医師側は把握しているが患者さん側には何を摂取するかを伏せた状態で行われる試験手法)負荷試験を施行した。
患者さんは6名(男児2名、女児4名)で、被疑食物を見ただけで心因反応を示すような方を対象にした(年齢中央値は10.5歳(6歳~16歳)、2種類の食物負荷試験を施行したのは1名)。
原因抗原は鶏卵4件、牛乳3件、原因抗原特異的IgEの平均値は牛乳17.63UA/ml、卵白52.38UA/ml、オボムコイド30.22UA/ml、負荷量は鶏卵が0.5~2g、牛乳が3~25ml、全症例でプラセボは陰性で、原因食物陽性が4件あり、2名で部分解除することが出来た(出典・参照:酒井秀行 渡邊庸平 小野寺弘恵 小原仁 久間木悟 国立病院機構仙台医療センター小児科 国立病院機構仙台医療センター栄養管理室 心理的影響を考慮しシングルブラインド食物負荷試験を施行した6例)。

上記は心理的影響を考慮したシングルブラインド食物負荷試験施行下で部分解除に進んだ症例でありますが、ダブルブラインド含め、また心理的影響の考慮と症状との関係などについても掲載していきたいと思います。

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