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血小板活性化因子について

2020.05.17

投稿者
クミタス

血小板活性化因子(PAF:platelet activating factor)は、血管拡張や血管透過性の亢進、知覚神経刺激、白血球の活性化などを誘導するケミカルメディエーターで、ロイコトリエン同様、アレルギー反応、免疫反応などの主要なメディエーターの1つとみられています。血小板活性化因子は好塩基球、肥満細胞、単球・マクロファージ、好中球、好酸球、血管内皮細胞、血小板など幅広い細胞から放出され、血液(血漿)中で速やかに分解されます。

2017年9月に新たに承認された抗アレルギー薬のルパタジンは、ヒスタミンH1受容体拮抗作用に加え、血小板活性化因子(PAF) の受容体拮抗作用を持つ薬剤で、ルパタジンは血小板活性化因子(PAF)を拮抗阻害することで、アレルギー症状を緩和するとみられています。またルパタジンは肝臓において活性代謝物であるデスロラタジンに代謝されますが、デスロラタジンも抗ヒスタミン作用を示し、ルパタジンの持つ抗ヒスタミン作用と合わせた効果が期待されています。

肥満細胞、IgE、ヒスタミン、好塩基球、IgG、そして血小板活性化因子(PAF)は、アナフィラキシーショックの病態に関与し、アナフィラキシーの重症度が高くなるほど、血清中の血小板活性化因子(PAF)濃度は高くなると見られています。
また血小板活性化因子(PAF)は、アデノシン三リン酸(ATP)などとともに神経因性疼痛の発症や持続の関連分子ともなると考えられていますが、今後も新たな薬剤についてもアップデートしていきたいと思います。

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