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野菜に触れた後の全身症状

2020.04.21

投稿者
クミタス

植物に触れて、皮膚炎を生じる場合には、刺激による反応、アレルギー反応の場合があります。
アレルギー反応の例としては、ウルシオールを含むウルシ類、ウルシオール類に似たマンゴール、カルドールを果皮に含むマンゴー、ギンコール酸などを外種皮、葉に含むギンナン、プリミンを含むサクラソウ類、アラントラクトンを含むキク科植物などに触れて、水疱、膨疹、紅斑などの皮膚炎を生じることがあります。
刺激による反応の例においては、針状結晶による刺激などが挙げられます。里芋、自然薯、長芋、大和芋の汁液などに多く含まれるシュウ酸カルシウム結晶中の針のような形状をした針状結晶が肌に付着すると刺激を感じ、痒みを感じることがあり、パイナップル、キウイにおいても含有の針状結晶による刺激を感じることがあります。
山芋で不調になる場合の食物アレルギー以外の要因
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/594

寿司屋に就職し生の魚介類を扱うようになってから、手に瘙痒感を伴う発赤が生じ、その後全身の瘙痒感、呼吸困難感が出現した例についてはいままでにも掲載しておりますが
魚、貝、甲殻類と接触し皮膚症状などが出現する場合~経皮感作
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/3374
非加熱のネギ属食物に触れた後に全身症状が出現するようになった以下報告もあります。

アトピー性皮膚炎で加療中の38歳女性。鮫子の具を調理中に口腔違和感、咽頭違和感、全身の紅斑と掻痒を自覚。下痢、嘔吐もみられ、救急病院を受診。3か月後、ハンバーグの具を手でこねている時に同様の症状が出現。いずれも経口摂取はしていなかったが、共通食物である小麦、豚肉、ネギ属食物のアレルギーが疑われた。特異的IgEは小麦、豚肉、ニンニク、ニラは陰性、オープンパッチテストではすべて陰性、プリックテストで玉ネギ、万能ネギ、ニラ、ニンニクで陽性。食物片を口腔内に含ませて行った舌下テストではネギ属の食物でアレルギー症状は見られなかった。豚肉はこねて接触テストを行ったが、アレルギー症状は見られなかった。ネギ属食物のアレルギーを疑い、本患者の血清で、抗lgE血清を用いたウエスタンブロットでは、20kDaにネギアレルギー患者さんと同じバンドが検出された。以上の結果よりネギ科食物による接触蕁麻疹症候群と診断された。その後、アトピー性皮膚炎の治療と、料理の際に手袋を着用することにより、アナフィラキシー症状はみられていない(出典:東京医科大学皮膚科 小林知子 伊藤友章 江草智津 前田龍郎 沼田貴史 大久保ゆかり 坪井良治 ネギ科の野菜で接触蕁麻疹を生じた1例)

非加熱の同じ食物に触れているうちに口腔違和感、咽頭違和感、呼吸困難感、全身の瘙痒感、紅斑、下痢、嘔吐などの全身症状が生じることもあります。原因食物である場合は、皮膚の状態の改善、直接接触しないようにする対策で、症状出現を抑制でき得る面もありますので、共通食物の振り返り含め、原因探索もできるとよいかもしれません。

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