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ゴキブリアレルゲンに感作する可能性のある場所

2019.05.10

投稿者
クミタス

ガの鱗粉や糞、ユスリカ、チャタテムシ、またゴキブリの糞や死骸などの粒子を吸入することで、アレルギー性の喘息やアレルギー性結膜炎の症状を誘発する恐れがあるとみられています。成人喘息患者さん161名におけるゴキブリ、ガ、ユスリカの特異的IgE抗体陽性率は16.1%、31.1%、13.7%との調査結果もあり、ゴキブリアレルゲンの感作率は決して低くはないところでもあります。

住宅、小学校、居酒屋でのチャバネゴキブリの糞由来アレルゲン Bla g1 の測定調査では、東京都、静岡県内の居酒屋各1店舗、神奈川県内の一般住宅(戸建3 戸、マンション2戸)、東京都内の小学校7校から掃除機で採取した屋内塵を測定対象にした中で、都内の居酒屋での測定が最も高値であった結果が見られています(ゴキブリ間でアレルゲンの交差反応性の示唆もあり、チャバネゴキブリ以外のゴキブリの検出も含まれている可能性もあります)。また2店舗からはカウンター上や客室テーブル上からも検出されており、抵抗なく接触する場所にもアレルゲンが存在し得ることは認識しておきたいところです。

また九州南部、四国の一部、琉球列島などに分布しているサツマゴキブリは、ソテツなどの植物の運搬、気温上昇などにより、和歌山、大坂、静岡、千葉、伊豆諸島、小笠原などでも見られることがあります。サツマゴキブリは、チャバネゴキブリ、クロゴキブリなどよりも幅広で見た目が少し異なりますが、ゴキブリの一種になりますので、ご留意ください。

出典・参照:成人気管支喘息とゴキブリを含む昆虫特異IgE抗体の関連性の検討
屋内環境におけるゴキブリアレルゲン汚染の実態調査 

台所、家の中ににひそむアレルゲン~ゴキブリ
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/562

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