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品種によりアレルゲン濃度に違いがある可能性~トマト

2018.07.19

投稿者
クミタス

植物によっては、品種により含有するアレルゲンが異なったり、含有するアレルゲン濃度が異なることがあり、最も一般的なキウイで緑色の果肉のヘイワード種、黄色の果肉のゼスプリ・ゴールド(ホート16A種)において、含有するアレルゲンが異なっています。
キウイフルーツの違いによるアレルゲンの違い
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/1487

トマトの主要なアレルゲンとしては、
・プロフィリン  Sola l 1
・PR-10  Sola l 4
・LTP(脂質輸送タンパク質)  Sola l 3、Sola l 6、Sola l 7
などが挙げられ、GRP(Gibberellin-Regulated Protain)も含まれると見られていますが、トマトの品種によりSola l 4の濃度に違いがあるとの報告もなされています。

・Sola l 4
比較的低い
Rugantino種のトマト  0.24μg Sola l 4/g FW
Rhianna種のトマト  0.29μg Sola l 4/g FW
​比較的高い
Bambello種のトマト 1.5μg Sola l 4/g FW
Farbini種のトマト 1.71μg Sola l 4/g FW
http://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0197971#pone-0197971-g003
上記は日本ではあまりなじみのない品種も見られますが、ミニトマトを含むヨーロッパでみられる23の品種の中で、最大約1.5μg Sola l 4/g FW程の違いが見られています。

また品種によっても違いはありますが、新鮮な(生の)トマトより、乾燥(ドライ)トマトの方が、Sola l 4の含有濃度が低く、熱風乾燥、真空凍結乾燥(フリーズドライ)、天日干しにおいても同様の傾向があり、またドライトマトにおいて製造年から1年古くなると、Sola l 4の含有濃度は概ねさらに低くなる傾向が見られています。

Sola l 4、Sola l 1など、1つの植物、食物の中で反応するアレルゲンは個人によっても違いがあります。アレルゲンによっても熱加工等により低減しにくいものもあり、また植物、食物によってもアレルゲンにおいて品種差などがそれほど見られないものもありますが、反応するアレルゲンの含有程度などに明らかに違いがある場合は、摂食検討も可能になり得る面もあります。研究例、報告数は多くはありませんが、トマト、他の植物についてもまた新たな情報を更新していきたいと思います。


出典・参考:Effect of tomato variety, cultivation, climate and processing on Sola l 4, an allergen from Solanum lycopersicum

トマトによるアレルギー
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2575
新たな果物・野菜アレルゲン~GRP
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2840

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