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新たな果物・野菜アレルゲン~GRP

2018.07.26

投稿者
クミタス

桃の新規アレルゲンとしてPru p 7 (peamaclein)が、2012年に新たにWHO-IUISに登録されました。このPru p 7 (peamaclein)は、抗菌ペプチドに分類されると見られるGRP(Gibberellin-Regulated Protain)であり、果物、野菜に共通して含有されることの多いアレルゲンの1つ、LTP画分中に混在していると報告されています。
GRPは果肉や皮に含まれ、加熱や消化に強く、比較的まぶたの膨脹、喉の閉そく感を自覚することが多く、全身症状を引き起こしやすいとの示唆もあります。GRPは花粉と関連するPFAS(花粉‐食物アレルギー症候群)ではない果物・野菜アレルギーの重要なアレルゲンと見られ、比較的重症者、食物依存性運動誘発アナフィラキシー患者さんにおいてGRPに陽性であることが多いとの報告も見られています。

今までに、GRPはりんご、オレンジ、トマト、じゃがいも、米に含有するGRP(Gibberellin-Regulated Protain)のアミノ酸配列の解析も進められています。実際の含有程度は果物、野菜によっても異なり、桃に比べるとりんごのGRPの含有量は桃の1/1000程で、桃のPru p 7にアレルギーがあり全身症状出現した場合でも、りんごにアレルギー症状が出現しなかった方の報告例もあります。しかしながら、GRPが食物依存性運動誘発アナフィラキシーの原因アレルゲンとなる場合は、少量含有の食物でも症状出現する可能性も留意したいところでしょう。
また、桃果汁1%飲料や桃缶詰のシロップからもGRPが0.015μg/ml、2.2μg/ml検出されており、化粧品用の桃の葉エキス原液から0.08ng/ml検出された結果も見られています。一方、酸化防止剤などとして食品にも使用されることのある亜硫酸ナトリウムにより、変性がおこりアレルゲン性が低減する可能性も示唆されています。今後も新たな情報をアップデートしていきたいと思います。


出典・参考:
リンゴにおける Pru p 7 様アレルゲンの同定
果物・野菜のアレルゲンコンポーネント解析-代表的なアレルゲン LTP と新規アレルゲン GRP を中心に-
待望の新規アレルゲン
トマトアレルギーのコンポーネント解析-GRPは重症マーカーか?-

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