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ソース商品における表示されていないグルテン、乳の検出状況について~カナダ

2018.01.31

投稿者
クミタス

カナダ食糧検査機関(CFIA)では2010年に牛乳(カゼインとβ-ラクトグロブリン)、卵、ピーナッツ、大豆、ナッツ(アーモンドとヘーゼルナッツ)、ゴマ、グルテンを対象に含有状況の調査をおこなっており、その際、輸入商品のソース、漬け汁、ドレッシング商品での乳、グルテン表示漏れへの注意が必要があるとの見解を示していました。
そして改めてCFIAでは2015年5月~2016年4月に、小売店で販売中の乳、グルテン使用の表示のない、乳化または非乳化のソースやドレッシング、漬け汁、カレーソース、パスタソース商品などの299サンプルにおいて、βーラクトグロブリン、カゼイン、グルテンの検出がないか検査をおこなったところ、グルテンが検出された商品はなかったものの、3サンプルでカゼインの検出があったことを報告しています。

本調査の対象はマヨネーズ、サラダドレッシング、オニオンディップ、ケチャップ、チーズソース、クリームソース、ブラウングレービーソースなどの乳化ソースやディップ、非乳化ソース、そしてカレーソース、パスタソース、漬け汁、スパイスであり、この中で、乳、グルテンの表示のない商品のうち、カゼインはココナッツカレーソース2サンプルから300ppmが検出、スイートバジルパスタソースから1.2ppm検出されており、この300ppmは症状出現があり得る含有程度のため、商品回収がなされています。

ココナッツミルク、ココナッツ含有製品には乳が使用されることもありますが、海外では2016年~2017年中で、乳の使用の表示がなされていないココナッツミルク、ココナッツ使用製品での乳検出による回収事案は少なくなく、またコンタミネーションで含有されるレベルではなく、原材料(の一部)として使用される程度の含有の場合もあります。
今回の調査ではグルテンの検出はありませんでしたが、製造場所での管理を含め、含有状況の正確な反映が望まれるところです。


2015-2016 Undeclared Milk and Gluten in Ready to Use Sauces
https://www.inspection.gc.ca/food/chemical-residues-microbiology/food-safety-testing-bulletins/2018-01-25/undeclared-milk-and-gluten-in-ready-to-use-sauces/eng/1515693438358/1515694313074

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