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極微量摂取(0.1g以下) を継続した際の閾値推移例

2025.06.02

投稿者
クミタス

ナッツアレルギー児において,、極微量摂取(0.1g以下) を継続した際の閾値推移はどのような状況なのでしょうか?

後方視的症例集積研究対象は、2017年1月から2021年12月にピーナッツ, アー
モンド、クルミ、カシューナッツの初回食物経口負荷試験において総量1.4g以下で陽性となった児のうち、栄養食事指導を0.1g以下で継続している児、閾値は OFCで陰性時の総負荷量、陽性時は負荷量に関わらず閾値変化無しとし、カプランマイヤー曲線により、栄養食事指導を開始して5年以内に閾値が10g以上,4g以上となった児の割合を評価した結果、
41人が解析対象となり、0.03g以下で継続摂取している児が28人、0.03-0.1gの児が13人であった。
開始時年齢中央値 (四分位)は、4歳 (2-6歳) OFC 陽性総負荷量 (四分位)は0.43g(0.27 1.4g)、栄養食事指導継続期間の中央値(四分位)は37か月 (31-52か月)だった。3年目、5年目で閾値が10g以上は21%、32%、4g以上は 30%、58% であった.(出典・参照:ナッツアレルギーの栄養食事指導における極微量摂取維持 (0.1g以下) の長期効果)。
上記の報告ではナッツの栄養食事指導では,0.1g以下の極微量摂取の継続でも10g以上摂取が可能となることを示唆しています。

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