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食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の患者さんの状況例から

2025.04.17

投稿者
クミタス

食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)において症状程度に幅があり、症状程度等では厳密には診断基準を満たさないケース〜壊死性腸炎に至る原因となることもあり、呼吸が速くなり息苦しい状態、脈拍増加、吐き気、意識不良、昏睡、嗜眠などの症状を呈する代謝性アシドーシスなどを伴うなど重篤なケースも見られています。
食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の症状程度
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4695 
食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)の重症例では
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4439 
 
3年間でFPIESが疑われ当院を受診した患者のうち、国際ガイドラインの診断基準を満たす35例の臨床的特徴を後方視的に検討した報告では、
全例で嘔吐を認め、その他に活気不良、顔色不良が多く認められた。
複数抗原に反応した症例は1名おり、原因抗原は計36例、鶏卵が21例と最多であり、21例全例が卵黄に反応し、卵白のみに反応した症例はいなかった。
2017年以降、症例は増加傾向にあり、特に鶏卵の増加が顕著であった。卵黄18例中12例(67%)が耐性獲得し、50%が月齢中央値27か月に耐性獲得した(出典・参照:三山智史, 林優佳, 桃井貴裕, 西本創 単一施設におけるfood protein-induced enterocolitis syndrome(FPIES)35名の臨床的特徴)。

卵黄による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)に関しては、以下もご覧ください。
卵黄による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)における寛解
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/2002
鶏卵による食物蛋白誘発胃腸炎(FPIES)のケースの中で
https://www.kumitasu.com/contents/hyoji/4748

Author クミタスさん

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