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エコノミークラス症候群への対策

2016.04.19

投稿者
クミタス

エコノミークラス症候群は、血栓ができやすい状態にいることで、発症リスクが高まります。

リスクが高まる環境要因
・長時間足を動かさずに同じ姿勢でいること

エコノミークラス症候群になりやすい人一例
・過去に血栓が出来た事がある方(深部静脈血栓症、心筋梗塞、脳梗塞等)
・先天性血栓症性素因のある方(生理的凝固阻止因子であるアンチトロンビン、プロテインC、プロテインSの欠乏症(欠損症)など)
・高リン脂質抗体症候群
・下肢麻痺のある方
・40歳以上の方
・手術後や骨折直後の人
・経口避妊薬を服用している方(第三世代薬はよりリスクが高まるとの意見もあります)
・一部の骨粗しょう症薬を服用している方(エビスタ錠、ビビアント錠など)
・がん患者さん
・習慣性流産を経験した女性
・高脂血症の方
・高血圧の方
・肥満の方
・糖尿病の方
・生理中の方。妊婦さん。または出産直後の方
・下肢静脈瘤を有している方
・たばこを吸う方
上記に該当しなくても、長時間同じ姿勢で足を動かさないでいる方は注意が必要です。

症状
症状を自覚する前からの予防対策が望ましく、大腿から下の脚に腫れ・むくみ、痛み、発赤等の症状、息苦しさ、胸の痛み、全身倦怠感、不安感、動悸、冷や汗を感じているうちに重症化する、急に立ち上がって失神する(10~30%)こともあると言われていますので、これらの症状が出現するようになったら、速やかに医療機関を受診できるようにします。

予防として
血栓ができにくい状態にすることが予防策になります。
・ふくらはぎを伸ばし、かかとの上下運動をする
・胸が痛くなる前から深呼吸をする
・水分補給とトイレ
(水分制限のある方を除く)

3泊以上の車中泊においては、深部静脈血栓症の発生が高かった、(新潟県中越地震における静脈血栓塞栓症と凝血分子マーカー2006)との報告もあります。

ふくらはぎの伸び縮み、マッサージは脚のポンプ機能を働かせ血液の流れを正常化するうえで有用とされていますので、数時間でも体を動かしにくい状態で同じ姿勢でいる場合は、座りながら、寝ながらでもおこなえるようにしましょう。


参考:深部静脈血栓症/肺塞栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)の予防Q&A

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