
にんじんはセリ科ニンジン属の植物で、セリ科植物はブタクサ花粉、ヨモギ花粉と交差反応があり、にんじんはPR-10 タンパク質やプロフィリンなどを含む食物で、OAS(口腔アレルギー症候群)の症状が出る場合があります。
「人参」と付く名称のほかの植物とにんじんとの関係
名称ににんじんと付くものに、田七人参、高麗人参、砂漠人参があります。
田七人参(でんしちにんじん)は、田七、三七、田三七、中国人参とも呼ばれるバラ亜綱セリ目ウコギ科トチバニンジン属の植物になります。
西洋人参は広東人参、アメリカニンジンとも呼び、バラ亜綱セリ目ウコギ科トチバニンジン属の植物、高麗人参は朝鮮人参とも呼ばれるオタネニンジンのことで、バラ亜綱セリ目ウコギ科トチバニンジン属の植物になり、日本国内に自生する竹節人参(ちくせつにんじん)も同様で、田七人参とも見た目は異なりますが近種になります。
砂漠人参はカンカニクジュヨウとも呼ばれるハマウツボ科ニクジュヨウ属の寄生植物になります。
つまり、田七人参、高麗人参、竹節人参、西洋人参は植物としては同じグループになり、にんじんとは異なり、砂漠人参とも別の種類になります。
作用を増強も抑制もする
田七人参、高麗人参、竹節人参、西洋人参を含む商品には、カフェイン等の興奮作用のあるものを一緒に使用すると、作用が強く出るとも言われていますが、一方で抑制する作用のある成分も含まれるとされています。
高麗人参の残留農薬量が高値であったケースや、含有成分が表示どおりでないケースもあります。効果や真偽については十分考慮のうえ利用を判断ください。
https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20070110_1.pdf
交差反応性、相互反応性が比較的高いにんじん
さらに今後明らかになる点もあるかと思いますが、にんじんアレルギーのうち85%がIgE依存型で、45%は交差反応によるもの、20%がにんじんプロフィリンへの反応との示唆があります。
また、にんじんアレルギー患者さんの血清の約14%で、シクロフィリンアレルゲンが検出されたとの報告もあります。
にんじんはシラカンバ花粉、ヨモギ花粉、マンゴーとの交差反応があり、りんご、さくらんぼ、桃、洋梨などや、キウイ、セロリ、大豆、ピーナッツ、マンゴーと同様ににんじんにもアレルギー症状が出ることがあります。
ほかに、シラカンバ花粉にアレルギー反応を示す方の10~15%に、ライチにアレルギー反応を示すことがあるとのある示唆がありますが、この際の物質(35 kDa)は、マンゴー、バナナ、オレンジ、リンゴ、ナシにも含まれていると言われています。
また、セロリ、ニンジン、パセリ、ブタクサ間の相互反応があるのではとの報告もあります。
にんじんのアレルゲンは、りんごと比較すると比較的熱安定性が高く、アレルギー性が低減しにくい面があります。
参考:
https://www.phadia.com/da/Products/Allergy-testing-products/ImmunoCAP-Allergen-Information/Food-of-Plant-Origin/Vegetables/Carrot/
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