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果物のワックス、陳皮(ちんぴ)について

2015.07.26

投稿者
クミタス

陳皮(ちんぴ)は、原料まで表記されることが少ないのですが、温州ミカン、紀州ミカン、マンダリンオレンジの果皮が使用されることが多く、国産のものは温州ミカンが多く、中国産のものはマンダリンオレンジの皮も乾燥させて作られます。
陳皮は粉末にし漢方やスパイスとしても使用され、七味唐辛子にもよく含まれています。

残留農薬について


陳皮は外皮部分になるため、残留農薬が気になるところですが、日本ではかんきつ類においては皮も含めた残留農薬の基準値を設定しています。そのため、陳皮においても基本的には農薬残留量は基準内に収まっていると言えます。

果物のブルームと鮮度保存被膜剤


果皮を触るとべとべとすることや白い粉が付いていることがあると思います。果物の外皮には果物が作り出すブルーム(天然のワックス)が付着していることがあります。一見残留農薬のように見えますが、果物自身が乾燥から保護するためにも分泌するロウ物質で、人体に無害のものです。
ですが、果皮や一部の野菜にはロウ物質をベースに様々な成分を含む「鮮度保存被膜剤」が添付されていることがあります。
鮮度保存被膜剤は、食卓に並ぶまでにブルームが剥げ落ちてしまうことで、果肉の水分が蒸発したり鮮度が落ちやすくなるのを防ぐ目的で使用されます。
「鮮度保存被膜剤」は食品添加物製剤として、果皮、野菜外皮への添付が許可されており、以下成分が使用されることがあります。

セラック・・・昆虫のラックカイガラムシが分泌する天然樹脂。防湿、光沢目的で、チョコレートやキャンディー、糖衣菓子、ガム、薬剤にも使用されます。
カルナウバロウ・・・ヤシ科植物のカルナウバヤシの葉に含まれる天然のロウ成分。
マイクロクリスタリンワックス・・・石油の減圧蒸留の残渣油または重質留出油から抽出される固形の炭化水素の混合物。ガムベースや光沢剤、化粧品にも使用されます。
モルホリン脂肪酸塩・・・被膜成分の一つで、乳化剤として使用されます。
ポリリン酸ナトリウム・・・離水防止、安定目的で使用されます。
クエン酸ナトリウム・・・緩衝剤
オレンジオイル(香料)・・・ロウ成分の臭い消し目的で使用されます。
エチルアルコール・・・皮膜剤の塗布後の乾燥を良くするために使用されます。

温州ミカンに比較的よく使用されるのは、以下になります。
エチルアルコール、セラック、モルホリン脂肪酸塩、クエン酸ナトリウム

洗浄の方法


ブルーム以外にこの食品添加物が皮に添加され、表面に光沢やべとつきがあることがあります。
陳皮を自家製で作る場合は、流水に30秒ほどで洗浄し、皮を拭くだけでも大方農薬は落ちますが、鮮度保存被膜剤が付着している場合は、流水で洗浄し、粗塩で揉んだ後に流水で流し、気になる箇所があればブラシで軽くこするとはがれやすくなります。

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